Amazon「Kindle Fire HD8」レビュー 『Amazonの奴隷になるならば《迷わず買い》なコスパ最強タブレット』

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買っちまったよ!

Amazonに全魂売っちまったよ!

いきなり結論だが、Fire HD 8『Amazonプライム会員なら買い』だ。

そうであれば、あらゆるスキマ時間を豊かにできるコスパ最強タブレットである。

そんなこんなをメリット、デメリットも交えてレビューしてみる。

 

 

なぜ買うに至ったか?

これは嫁さんへのプレゼントである。

現在0歳児を育児中の嫁さんだが、初めてのこともあってとにかく大忙し。

家事をしながら育児で毎日ヘトヘトだ。

そんな大変な毎日を少しでも楽しくしてもらうために、Fire HD 8を購入した。

 

育児は、とにかく時間が読みづらい。

全然寝なくて泣き喚いてる日もあれば、死んだように眠り続ける日もある。

それに寝てくれたらその時間に家事を一気にやらなければならない。

なので、「読めないスキマ時間」だらけなのだ。

そんな「読めないスキマ時間」に、睡眠以外でリフレッシュしてもらうために購入してみた。

あ、決して子供が夜ぐずっている時に横で静かに映画を楽しむ夫のために買ったわけじゃないよ!決して・・・

 

 

なぜ「Kindle Fire HD8」なのか?

まずなぜKindleなのか?

 

それは、 

この記事にある通り、年額3900円で映画も音楽も見放題な超優良コスパに魅せられてであり、そして有料会員になれば『Kindleを4000円OFFで買える』からだ。

 

ということは、月300円ちょいで映画や音楽が一生かかっても消費できない位の量の中から好きなだけ楽しめ、しかもその機能がすべて使えるタブレットが安く買えてしまうのだ。

タブレットであれば、パソコンよりも場所を選ばず使える汎用性の高さがあり、育児や家事の合間でも使いやすいことこの上ない。

Amazonのプライム会員サービスを、いつでもどこでも使い倒すことができる。

 

ちなみにKindle Fireには3種類の製品がある。

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中でも悩むのは、「Fire」と「Fire HD 8」の2つだろう。

どちらもプライム会員になれば、4000円OFFクーポンが利用できる。一年分の年会費が実質タダになり、一年間タダで映画や音楽が利用できるような気分となり、そしてAmazonの奴隷となれる(笑)

 

なので、

Fire4980円

Fire HD 88980円

で購入できることになる。

こいつはすげーや!

読書目的だけならKindle Paperwhiteがさらに安くてよいが、映画目的が強いためFireタブレットから選ぶことにした。

 

 

「Fire HD8」を買った理由は何があるんでしょうか? 「Fire」じゃダメなんでしょうか?

こんな某野党党首の名言に似た悩みが浮かぶ人が多いだろう。

Fire HD 8Fireの違いが、超微妙なので悩みどころが多い。

画質と音質が良くてWi-Fi早くてちょっと大きくて4000円高いFire HD 8

この差に4000円出すかどうかは結構悩みどころ。

 

いろいろ調べたが、素人には『映画が主ならHD 8』だと思う。

重さも殆ど変わらないので、持ち運びではさほど違いはない。

Fire HD 8の方は、さすがに片手で利用するには大きいので、機能性重視の人はFireの方が良いだろう。

僕は主に自宅でテーブルにおいて映画を見ることになると思うので、少しでも大きくて画質の良いFire HD 8の方にしてみた。

これに4000円出せるかは、以下のレビューを参照して欲しい。

 

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Amazon「Kindle Fire HD8」レビュー

それでは本題に入って、レビューしてみよう!というか、なぜか語りたくなる商品・・・

 

大きさ

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さすがのAmazonさんで、すでにアカウントが登録された状態で送ってくる。

この辺からすでにAmazonの奴隷となる準備万端である。

大きさは214x128x9.2mm。ちょっとした単行本くらいでやはり大きい。

重さは341g、こちらも片手ではしんどいレベル。

やはり長時間の使用になると、テーブルなどに置いてみることになる。

ちなみに最高の見方は、布団で横向きに寝っ転がりながらの姿勢。これなら楽チンかつ優雅な睡眠前のひとときとなる。

 

 

読書

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なぜか青空文庫のランボオ詩集より。

そもそも電子書籍で本を読むと頭に入りにくいので敬遠していたが、意外に良い。

本職であるKindle Paperwhiteには負けるだろうが、スマホなどで見るようりは大画面ということもあって見やすい。

ちなみに青空文庫(著作権切れの作品が無料で読めるサイト)と連携しているので、数万冊が無料で見れる。

 

谷崎潤一郎作品が無料で読めることを知って感動した。

 

 

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いやあ~感動だね。

 

 

マンガ

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Fireタブレットの利点は、カラーであるということ。

Kindle Paperwhiteのような読書専用タブレットでは見れない、漫画カラーページ(雑誌も)を楽しむことができる。

こちらは無料読みができた刃牙さんです。

 

 

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白黒ページも見やすい。

だが、やはり紙のような質感が感じられず、最初は少し写真でも見ているような感覚だった。

しかしマンガの単行本ってすごい嵩張るので、ミニマリストでなくても部屋をすっきりさせたいのなら電子書籍を買うのは良いだろう。

 

 

音楽

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Prime Musicを使えば100万曲以上の曲が何度でも聞くことができる。

さらにプレイリストやラジオが用意されているので、新しい音楽とも出会いやすいし、作業用としても使える。

Amazon.co.jp Prime Music⇐どんな曲があるかはこちらのページを参考にしてみてください。

 

スペック的に「Dolby Atmos」「デュアルステレオスピーカー」が利用されているので、「Fireタブレット」よりは良い。

音質自体は、タブレットながら音が大きく、割れはない。まあそれなりという感じ。

だが左側面にスピーカーが2つある配置なので、置いている向きや角度によって音が変わって聞こえる。

作業用BGMとしては良いが、じっくり聴くとなると、イヤホンやヘッドホンは必要だ。

Bluetoothイヤホンにも対応しているので、お年玉で買う予定(笑)

 

 

映画

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Amazonビデオは最近ものすごい充実してきている。

007シリーズや男はつらいよシリーズ、劇場版ドラえもんシリーズが見放題になったりしている。

 

Amazonビデオについてはこちらの記事でも書いたが、とにかく幅広いジャンルを網羅しているので、映画好きにはたまらない。

ドラマやアニメ、ドキュメンタリーからM-1まであるので、暇を持て余す事はまずないだろう。

もちろんレンタルも可能なので、有料だが最新作を観ることもできる。

一つ注意点は、プライム会員が無料で見れる作品は入れ替わりがあるということ。

「あとで見よう」なんて思っている間に、対象外になっていることもある。

 

 

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画質は、想像以上に良かった。

ジャッキーの古い映画でも、鮮明に見れたのには驚いた。

うちの繋がりにくいWi-Fiでも、特に途中で切れるようなことはない(2階から1階にあるルーターに繋いでいる)

また中断しても、「続きから観る」機能があるので、いちいち見終わった地点まで探さなくてもよいのは助かる。

 

 

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こんな感じで、立てて観ている。

これなら手も疲れないし、寝ながら観たり、作業しながらでも観ることができる。

まさにスキマ時間には最高。

 

 

これは非純正ケースだが、きっちり収まって利用しやすい。

ちなみに純正ケースはすごく高い。

このケースだと、ケースを閉じれば自動的にスリープになるので、いちいち電源ボタンを押さなくても良くなる。

反射防止フィルムも付けたので、映り込みも殆ど無い。

 

 

その他

・SDカード

前回のアップデートで念願のSDカードに映画や書籍を保存できるようになった。なので、映画をダウンロードして保存すれば、オフラインな外出先でもストレージを気にせずに見れるようになった。映画は一本2GBとか普通なので、外出時には助かる。将来的には長時間の車移動時の子供あやし対策としても利用できそう。

 

・ネットサーフィン

Wi-Fiの繋がりが良い。スマホでは繋がりにくい部屋でも、さくさくサーフィンできる。

 

・ゲーム

ゲームはしないので未評価。

 

・電池

電池の持ちだが、映画を90分観て50%近く減るときもある。だが自宅利用がほとんどならば、特に気にしなくても良いレベルだと思う。

 

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総評

レビューも終えた所で、総評といってみよう。

まずはメリット、デメリットを。

 

メリット

・Amazonコンテンツを満遍なくいつでもどこでも利用できる。

パソコンだけだと、立ち上げが遅かったり場所を選んだりするので、せっかく有料会員になったのにAmazonのコンテンツを十分に利用できなかった。

だが、タブレットだと一瞬で立ち上がり、スキマ時間だろうと育児の合間だろうと子供と一緒でも楽しめる。

この機能性こそ最大のメリットだと思う。

 

・画質のコスパは想像以上に良い

画質の善し悪しは人それぞれだろうが、この大きさと値段を考えるとかなり良いと思う。

もちろんiPadなんかには敵わないが、値段を考えれば頑張っている。

なので、僕は高画質&高音質でみたい映画は、パソコン(PS3)→HDMIケーブル→テレビで観ている。

だが普段使いできる画質としては、素晴らしいと思った。

 

・汎用性が高い

値段と質がちょうどよいので、割りと適当に扱えるし、かといってしっかり楽しむこともできる。将来的に使わなくなったor買い替えた時にも、子供のおもちゃにでもできるちょうど良さ。

 

デメリット

・長時間の読書はキツい

当たり前だが読書用として使うにはデカすぎる。

そんな人はKindle Paperwhiteを使うだろうが、映画や音楽も聞きたい「なんでも屋」として買った場合はちょっと我慢が必要だ。

 

・Google Playは使えない。

よく言われるようにGoogle Playは利用できない。

なので、使用できるアプリがかなり少なく、スマホのように好き勝手カスタマイズすることはできない。

どうしても使いたい場合、あとで書くが裏技を利用しないといけない。

 

・Amazonの奴隷

僕のように生活と出費の大半をAmazonに支配される(笑)

あとプライム会員にならなくてはそもそも使う理由がないので、延々と年会費を払うことになる。極論だけど。

 

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まとめ

Amazonプライム会員のコンテンツ(本、映画、音楽)をガッツリ利用するならば、迷わず買いである

それ以外なら、他の製品が良いだろう。

謂わば「Amazon専用機」であるため、Amazonプライム会員のサービスで十分楽しめると思えるかどうかが買いのポイントである。

なので、スマホのように実生活での普段使いとして使うのは、かなり難しい。

 

逆に言えば、「Amazonプライム会員の膨大な映画やアニメやドラマや音楽を、いつでもどこでも好きな時に利用できてしかも安いというコスパ最強タブレット」だ。

それにKindle電子書籍やAmazonビデオのレンタルなど、有料サービスまで目を広げれば、かなり拡張性は高い。

膨大な情報サービスを、このタブレットだけで楽しめ、そして管理できる。レンタルビデオ屋や本屋に出かけることもなく、自宅ですぐに利用できる。もちろん情報サービスは場所を取らない。

 

スペック的にも、コスパ最強クラスだといえる

以前もNexus7などを利用したが、(古いのもあるけど)遜色ない。この値段(実質8980円)で勝負をかけられたら、ほとんどの製品はお手上げだろう。

 

育児中の嫁さんには大好評で、アニメ版「美味しんぼ」を見続けている。おい、なぜ美味しんぼなんだい?

どうやらひもじい思いをさせているようなので、もっと精進して働きます! 

 

※育児中ならこちらもオススメ

 

 

おまけ:《自己責任》でGoogle Playを入れてみた。

こちらの方法で、root化せずに簡単に8分位でGoogle Playを使えるようになりました。

さっすが知恵袋先生ですわ。

あ、あくまでも自己責任でお願いします。

プレミアムフライデーはプレミアムな人たちのためだけになるからやめようよという話

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プレミアムフライデー構想なるものが、政府や経団連の間で計画されているらしい。

医療・介護業界で働いている僕から見れば、これ以上ない愚策中の愚策なのだが、なんでもおっ始めるために準備が着々と進んでいるとか。

プレミアムフライデーとはなにか?となぜプレミアムフライデーは失敗するのか?を書いてみる。

 

 

プレミアムフライデーとは?

プレミアムフライデーとは、「月末の金曜午後3時に仕事を終わらせてやるから、国民は買い物や食事や観光でカネを使わんかい」って話

たしかにデフレからの脱却のためには、長時間労働や有給消化率の低さにより「お金を使える機会」自体が少ない日本人にはちょうどよくも見える政策。

だが、絶対に失敗するフラグがすでに立ちまくっているとおり、プレミアムフライデーはもう死んでいる。

 

 

プレミアムフライデーは格差感を助長させる。

プレミアムフライデーが愚策だと思うのは、これはただ格差感を助長させるだけでしかないと思うからだ。

まず、プレミアムフライデーによって浮き彫りになる格差感をあげてみる。

 

①プレミアムフライデーを実行できる会社が少ない。

そもそも月末の金曜という忙しい時期に、社員を帰らせることができるほど余裕のある会社がいくつあるのか?

少子高齢化で、すでに医療・介護業界や運送業界では人不足で廃業に追い込まれている企業がある。

それにそもそも、日本型の雇用体系では個人に対する仕事量や責任が曖昧かつ膨大であるため、長時間労働や有給消化率の低さが問題になっているのに、前提条件の改革なしに時間だけ出させるというのがプレミアムフライデーだ。

 

②プレミアムフライデーを謳歌できる=特権階級?

政府や経団連はプレミアムフライデーを実行するために、大企業や公務員から率先して実行させようとしている。

これでは、「持てるもの/持たざるもの」を明確化するだけになってしまう。

プレミアムフライデーで買い物や食事をしている人々が、一種の特権階級のように見えてしまうからだ。

もちろん業種の違いもあるが、「持てるもの/持たざるもの」が目に見えるというインパクトは、格差感・疎外感を助長させ、大きな社会不安に陥ってしまうだろう。

現在のヨーロッパの移民との対立や、トランプの大統領選の勝利はその例だ。

 

③サービス業は蚊帳の外

先程の業種の違いだが、週末に早く帰らせてカネを使わせるのは良いことかもしれないが、そのカネを使うところが営業していることが前提だ。

よってサービス業の社員は、全く恩恵に預かれない。経営者は売上が増えて喜ぶだろうが。

それにサービス業につく親を持つ子どもたちはどうなるのか?

プレミアムフライデーが実施されれば、学校も休みになると言われているが、大企業や公務員の親を持つ子供は家族で楽しめるだろうが、そうでない子どもたちは一体どうするのか?

ただでさえ保育園が足らないと騒いでいるのに、平日の昼間に小学校や幼稚園から子供が帰らされた場合、サービス業につく親たちは負担が増えるだけでしかない。

まず、政府や経団連が勘違いしているのは、「店の売上が増えればすべての社員が喜ぶわけではない」ということだ。

 

 

あくまでも現在の情報から推測しただけではあるが、プレミアムフライデーを楽しめるのは大企業や公務員などの一部に限られ、さらにその家族にまで影響があると思う。

結局プレミアムフライデーとは、プレミアムな人たち専用になってしまうのだ。

たしかにプレミアムフライデーを広めるために、まず取り組みやすい大企業や公務員から実施するのは、プレミアムフライデー啓発にはもってこいかもしれないが、それによって階級・格差・疎外感のわかりやすい啓発にもなってしまう。

マルクスっぽいワードが出てしまうが、自分が働いている時に親子連れで楽しそうに買い物をしている姿を見た時どう思うだろうか?家には自分の子供が親を待っているというのに。

普段なら三交代や土日出勤が当たり前なので気にもしないが、プレミアムフライデーという枠を設けることで、そこに大きな溝が生じてしまう。

「プレミアムフライデー=目に見えない枠」として機能してしまうだけなのではないだろうか?

 

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プレミアムフライデーでガス抜きはできない。

プレミアムフライデーって結局何のためにやるのか?

まずお金のためだ。経団連が言っているんだから。

あとは昨今の労働問題の加熱に対するガス抜きいう目的もあると思う。

ワタミや電通に対するブラック企業問題がメディアでかなり取り上げられ、国民の関心も高い今日このごろ。非正規雇用や長時間労働など、日本の労働環境は劣悪だと海外でも取り上げられている。

「日本の労働」が今、ブレッブレなのだ。

 

このガス抜きとしてのプレミアムフライデーだとしたら、これまた大いなる勘違いだ。

「休ませてちょっと遊ばせれば良いんだろう。あとついでに金も使えや」と僕のような邪推家にはそう聞こえてしまう。

長時間労働は問題だが、それに対してただ時間を短くすればよいという話ではない。

時間の捻出方法については、ヨーロッパに良い例がある。

 

ヨーロッパで見た時間の2つの捻出方法

僕がヨーロッパを旅行した時、まず驚いたのは「店が開いていない」ことだ。

スペインでは特に、長い昼休みであるシエスタ、そして日曜日には、町はゴーストタウンのようになってしまう。

田舎に行けば、本当に誰もしなくなってしまい、観光客だけがウロウロさまようことになる。

フランスやドイツだと、何週間もバカンス休暇が取れる。僕の出会ったフランス人は電話一本で五週間も休めるようだ。それも毎年。

 

スペインは習慣として誰もがそうしている。その間は家族や友人と食事をしたり、休む時間として使われる。みんながそうしている。

これだと経済にはマイナスかもしれないが、体を休め、家族との時間を大事にできる。

メリットはとにかく休めて家族や友人と過ごす機会が増えることだ。

デメリットは経済が停滞する機会が増えること。

 

フランス人やドイツ人がなぜそんなに休めるかというと、移民がいるからだ。

休まず低賃金で働き続ける移民がいるからこそ、彼らはバカンスできるという一因がある。

メリットは長い休暇が取れるため、観光などで消費を促し、休憩とガス抜きができるため労働意欲が上がる。

デメリットは、バカンス休暇によって労働力が減少すること。それを補う移民のような労働力が必要なこと。

現在ヨーロッパで、移民によるテロ行為が頻発しているが、経済的な格差や疎外感が影響している。

 

この2パターンを見てわかるが、「時間の捻出」は全体だと経済効果は少なく、一部だと色々な差が生まれてしまう。

プレミアムフライデーは、フランスやドイツのような時間の捻出方法だ。

しかも長時間でないため消費もバカンス休暇のようには増加しないし、短時間過ぎてガス抜きにもなりにくい。短時間であるからこそ、限定的になってしまう。

プレミアムフライデーが生む時間だけで見ると、「短時間過ぎて恩恵も効果もそして利用者も限定的で小規模に終わる」だけで、無駄に格差感を助長させるだけでしかない

費用対効果というか、時間対効果が低すぎるように思う。

よって、ガス抜きどころか「すかしっぺ」にもならず、何だかお腹の調子が嫌な感じになるだけだ。

 

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まとめ

結局、こんな子供騙しをして小金稼ぎか小さなガス抜きでもするなら、もっと優先することがあるだろうと思う。

すべての取っ掛かりとしては良い案ではあると思うが、それにしては限定的すぎてしかも意図が読みづらい。

こんなことするならせめて、少子高齢化だし、育児休暇と保育園を充実させてママさんに働いてもらうとか、団塊世代をシルバー人材としてもっとうまく活用するとか・・・

 

・・・の前に、まずは余裕が必要だと思う。

経済的余裕と時間的余裕だ。

金がないから使えないしあっても貯金してデフレになるし、時間がないから金を使おうにも使えないしキツいばっかり。そして金も時間もないから、生きづらい世の中なのでは?

昭和の日本なら、時間がなくても一生懸命働けば、誰もがある程度豊かにはなれた。

今は長時間休みなく働いても、豊かにはなれないし、なれそうにもない。

だからまずは昔より給料が低く上がらなくなったのだから時間を返すか、時間を減らさないなら金を多く与えるしかないだろう。

結局、プレミアムフライデーは見せかけの余裕を与えるだけだ。それもすでに余裕がある人に。

 

まとめると、「労働環境の整備や待遇の改善をして少しでも余裕の底上げをしないでプレミアムフライデーなんかしても意味ないよ」です。

しかしこのプレミアムフライデーで沸き立つ議論は非常に面白い。

もう何も対策がないからこそ産まれた事案かもしれない。

これも人類史上初の超少子高齢化社会を迎えた日本だからこそ産まれたのだ。

日本はお手本がないとやばい方向に走りやすいお国柄。古は中国をお手本にしてそこから巣立つと戦闘民族となり、維新で欧米列強をお手本に近代化をしてそこから巣立つ(追い出された?)と戦闘民族となり、戦後の焼け野原からアメリカをお手本に経済復興をしてそこから巣立つとバブルでどんちゃん騒ぎ!

日本は今や先頭民族。面白くなってきやがった(次元風)

 

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