新社会人に送る職場の気をつけた方が良い奴の傾向と対策

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新社会人諸君!ようこそ蟹工船にっぽん丸へ!

君たちが思っている以上に会社とか社会人とかはクズだから気をつけるんだぞ。

社会とはめっちゃ非効率で感情的で陰惨で嫉妬の塊であり、でもお金をくれるありがたい装置だということを忘れるな!

そんな社会の縮図たる職場だが、気をつけたほうが良いヤバイ奴らがたくさんいるので、その傾向と対策を教えてしんぜよう。

 

【目次】

 

仕事できないのになぜかできるポジションにいる奴

傾向

これは虎の威を借る狐みたいな奴で、小奴らの至上命題は如何に仕事を効率良く行うかではなく、如何に自分のポジションを(楽に)維持向上させようかしか考えていない危険人物だ。

なぜか上司や女性グループのドンの(人間関係上の)側近ポジションにいる。もちろん仕事はできない。なぜなら仕事よりもその他のことで忙しいからだ。

基本的に、悪口陰口噂話で場の空気を操る。裏で人の失敗は徹底的に攻め、裏で上司の揚げ足を取り、裏で特定の職員をいじめる。人間関係を数値で見ることが唯一の取り柄で、それがまた巧妙。職場のパワーバランスを裏で操るが、表立たないので何だか良いポジションにいる

そしてそのポジションを維持するためなら何でもする。基本的にその場にいない人間の悪口陰口噂話を放ち、その時の対応なんかを超怖い目で見ている。そうやって人間関係相関図をミリ単位で検知観測している。安易に同意しようものならその事実を武器に使われ、不用意なことを言おうものならブラックリストに載る。

だが不釣り合いなポジションにいることと、いつ自分に悪口陰口噂話が返ってくるか戦々恐々としているため、大きな変化を極端に恐れる(新事業、人事異動など)

また上述の理由で、失敗を極度に恐れる。責任逃れに終始し、立場の弱い人間になすりつける。困ったときには「僕はその権限ないから、◯◯さんにやらせれば」とか「それ私の仕事じゃないし、◯◯さんが担当じゃないの?」とか言って逃げる。最終兵器は「あたし馬鹿だからわからない」

 

対策

殴れ!

 

 

体育会系保守派飲みニケーション族

傾向

野球部かなんか知らんけど、高校3年生で全思考が停止したシャブ中。

口癖は「俺ら(あたいら)高校ん時は・・・」

何でも自分のやっていたスポーツ、もしくはそれに関連した話に持っていく。

先輩後輩関係がインドのカースト制度よりも厳しく、黙っていてもその意志を汲み取らせて当然だと思っている。空気を読めない癖に空気は大事だと思っている。

仲間とか絆とかEXILEが大好き。

仕事よりも面子と上下関係を守るため、言動に矛盾が多く、結局上下関係を盾にしておしまい。全く生産的ではないが、生産段階に入る前には上下関係をピシッとせなあかんと思っている。

仕事は見て盗めとかいうが、クドクド説明してくる。そしてその「ビシっとしてグッときてバーンや」みたいなカオス説明だけで、彼らの思い通りに動かなければ、「俺らが一年ん時はもっとビシっと動いとったで」と言う。

飲み会が大好きで、飲みニケーションこそが仕事で一番重要だと思っているが、そのせいで出世できていない。もちろんお酒は両手で注ぐように。

 

対策

ビールジョッキで殴れ!

 

 

現実逃避ニヒリスト気取り

傾向

全く仕事ができない、または全く信用されていないかわいそうな人。

これは人材のミスマッチが原因だと個人的に思うのだが、日本の会社はここが特に冷酷。

あまりにアイデンティティが傷つけられたため、防衛反応として虚無主義に陥ってしまった劣化版ニーチェ。

「何やっても世の中変わんない」とか「仕事なんてカネのために時間売ってると思えば良い」とか言ってとにかく無為に時を過ごしている時の番人でもある。

実は自分と同じような「仲間」を求めており、怪しいお誘いが多い。だいたいギャンブルや流行の趣味、宗教などに手を出しているので、借金していることが多い。

職場の全てに文句を言いまくり、遅刻やドタキャンが日常茶飯事なので、誰からも相手にされていない・・・ように見えて一部から熱狂的な支持がある。

これ以上減点がないので、上司などにもわりと強めに楯突けるからか?

でも結局何も出来ない事が多く、調子に乗った後に自殺念慮するので見ていて心配になる。

 

対策

アムウェイ

 

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熱血鉄砲玉猪武者

傾向

過剰な行動力と動物的早とちりによって、周囲を焼け野原にする職場のバルカン半島。

とにかく即決即行動と、吉田松陰みたいな無茶をして周りに迷惑をかける。

人情肌で面倒見が良いが、とにかく後先や場の空気や人間関係なんか全く考慮しないため、焼け野原後の復興が大変。扱いの上手い上司に当たれば良いのだが、そうでないと倶利伽羅峠の牛の如く暴れまわって手がつけられない。

だが本人は良かれと思っているので、何だか指摘しづらくて結局堂々巡りになる。

そう、とにかく明るいのだ。楽天的で好人物、だがしかし自分の危険度を全く認識していない豆腐でできた水素爆弾。

でも仕事熱心なのは大いに伝わるから、結局何か言いづらくて「◯◯さんだから仕方ないね」「◯◯さん頑張ってるしね」で終わる。

僕の知っている人は、ある会議で案の定辺り一面(その場に10人くらいいた)焼け野原にした帰りに、「ちょっと言い過ぎですよ。というか話し過ぎですよ。得意先も来てたんですし」と僕が言うと、「えっ?」と返された。

でも憎めない。

 

対策

激しい運動

 

 

結果がコミットしない意識高い系

傾向

スタバでMac的な意識高い系だが、とにかく結果が伴わない=コミットしない。

結果がコミットしてないのに、マーケティングとかブロックチェーンとか言うからウザい。

最新技術盲信者のくせに、Excelのミスが頻発。

勉強会などにもよく顔を出すが、目的が定まっていないので、結果がコミットしない。

好きな名言や尊敬する人物を聞く(語る)のが大好き。でも結果がコミットしない。

個人的に意識高い系はとても良いことだと思うのだが、意識高いことだけが目的になっていては本末顛倒だと思う。

よく飲み会やパーティーを開こうとするが、結局異性目当てが露骨なので気をつけよう。

 

対策

RIZAP

 

 

自爆テロリスト

傾向

何でもかんでも抱え込んで、残業して、休日出勤して、誰よりも長く働いた後、盛大に自爆するテロリスト。

誰にも助けを求めないので、みんな大丈夫だと安心していたら、何か重大な拍子に爆弾が破裂する。不意打ちなので、こちらにも大ダメージなのは言うまでもない。

「なぜ言わなかったのか?」と問うと禅問答みたいな答えが返ってくる。

だが抱え込んでいた爆弾が破裂した後は、なぜかスッキリしている。

 

対策

ハート・ロッカーを見せる

 

 

プロフェッショナル仕事の流儀マン

傾向

仕事はできる。かなりできる。だがその自負がプライドという刃になって他者を傷つけ他者を寄せ付けないシザーハンズ。

口数少なく、自分にも他人にも厳しい。だが協調性は皆無なので、単独プレーに陥り、でも周りはフォローできない孤高の騎士。

こういうタイプが上司だと、「プロフェッショナル 仕事の流儀」のテーマソングが職場のBGMになる。他人に教えることが不得手で、見て覚えろタイプだが、見て覚えられたら苦労せんわ!

自分が積み重ねた経験と努力は大層なものだが、そこから時間を省いて同じ目線で新人を見ようとするので正直しんどい。

職場では彼(彼女)からの落伍者と敗残兵が強い緊張の下、まるで監視されているような環境で働いている。もちろん毎年数人が部署異動か辞めている。

こんな上司に喰らいついていけばきっと素敵な人材になれるだろうが、皆が皆そうじゃないという事実を肝心の本人は全く気づいていない。

 

対策

プロフェッショナル 仕事の流儀」を毎週欠かさず観る。

 

 

まとめ 

新社会人の皆様、お疲れ様でした。

職場に10人いたら、3人はこの中のどれかのタイプが混じり込んでいます。

もうこれは必然です。いやならベンチャー企業でも立ち上げましょう。

昨今は、ブラック企業やパワハラが問題になっていますので少しは改善されたかもしれませんが、蟹工船にっぽん丸はきっとこの先大きくは変わりません。

なので今回提示した傾向はしっかり予習しておくように。あと対策は絶対真似しちゃ駄目ですよ。

僕はこの対策を実施したおかげで、かなり揉めてだいたい喧嘩別れしています。

僕みたいになるな!戦え新社会人!

 

「マネーショート」を見て、サブプライムローンの闇の深さを知る。

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)

マネー映画は数ある。

だいたいがカネの魔力と効力を存分に味あわせたあと、最後に人間の感情の乱高下に嫌気が差して清貧思想に行き着く。

マネー・ショートは、かのサブプライムローンを扱ったノンフィクション映画である。

経済用語が飛び交う難解な映画ではあるが、それ以上に難解なサブプライムローンを知るには丁度よく、しかもお金のなんたるかを知れるという教養映画でもある。

そして、なんつっても俳優陣が豪華!

今回はマネーショートに学ぶ「お金」とは何ぞや?について。

 

目次 

 

お金=信用

経済の大前提として、お金に価値があるのは、それだけの価値があると万民に認められる「何か」が必要である。

それが「信用」だ。日本国が御墨付で発行しているから、10000円の価値になる。僕が広告の裏に10000円と書いても、それは何の価値も生まない。

投資も大きく捉えれば、これと同じだ。トヨタの株は万民が価値があると思える。

 

サブプライムローンが弾けたのは、その価値を生む「信用」が実は虚構だったからだ。

サブプライムローンは、本来価値の低い投資商品の抱き合わせであり、それを格付け会社に良いように(AAA)判定させていた、まさに信用も価値もないゴミのようなものだった。

だが、この嘘は何十年も賭けて生み出された神話に乗っていた。

日本もバブルが弾けた時、土地神話なるものがあった。「土地は価値が下がらない、上がり続けるものだ」という妄想だ。

こんな根拠はないのに、誰もが信じ切っていることって意外に多い

人はリスクを見たがらないのだ。

劇中で良い例が話されていた。バスケットで立て続けにゴールが入ると、何となく次も入るんじゃないかと思い込んでしまう、あの感じだ。スポーツなら良いように作用するかもしれないが、これが投資=マネーに変わったのがサブプライムローン誕生の一旦であった。

 

しかもこれが儲かる。

儲かるから、銀行や政府もリスクを気にしなくなる。そう簡単に価値が下がるものではないと、自分に都合の良いようにレッテル貼りをした。

大銀行がそんな根拠のない「安全」を言うのだから、一般市民は思考停止してしまう。

結局、リスク管理など成されないまま、信用無き価値だけが雪ダルマ式に巨大になっていく。

劇中では、この誰もが信じている神話の矛盾点にいち早く気づいた男たちによる、「空売り」の戦いが繰り広げられる。

 

 

マネーとモラルのジレンマ

だがこれは、彼らにとってとても難解な道徳的問題でもあった。

多くの投資家や一般市民が、この詐欺的商品であるサブプライムローンに入れ揚げている。もちろんそう遠くない日に突如バブルが弾け、巨大な損失が銀行や投資家だけでなく、一般市民にも降り注ぐのだ。それはアメリカだけでなく世界中に広がる破壊力を持っている巨大な爆弾だ。

彼らはその爆弾が今にも破裂しそうなことに気づいた。爆弾の上にはたくさんの人々がのうのうと胡座をかいている。

 

もし本当に爆弾なら、誰もが避難するよう訴えかけるだろう。

この映画が面白いのは、ここで爆弾の存在を周囲に触れてしまうと、自分たちの儲けが減ってしまうのだ。

彼らの中には、正義感の強い人間もいる。銀行や格付け会社の悪事によって、沢山の人が騙されている惨状を目の当たりにしている。

だがある程度準備ができるまで、これを公には出来ない。金儲けは早い者勝ちである。そしてその勝者が少なければ少ないほど、取り分は大きくなる。

 

主役の一人、倫理観の強いマークは、カネのせいで兄が自殺した過去を持つ。

その彼は、格付け会社にその悪行を避難しに行った際、『偽善者』と罵られ、返す言葉が見当たらなかった。結局、彼の正義感は自分の儲けの範囲内だけに限られていたのだ。

結局、サブプライムローンは弾け、巨大銀行が倒産し、多くの人が職と家を失い、老後の資金や保険が消え、そして命を絶った。

 

そして勝者である彼らにも、苦しみが襲いかかる。

せっかく大金をせしめたのに、後味の悪い勝利になってしまった。

そして自分たちも、あのサブプライムローンを売っていた銀行や証券会社と何も変わらないことに気づく。

 

こう見てみると、今現在世界に存在するマネーが、人間の欲望の総和のような気がしてならない。

欲望は、他者が存在しないと生まれない。自分だけなら、物事を測る尺度がないからだ。自分より良い思いをしている他者を見て嫉妬し、それが欲望を生む。

だから競争になる。勝者と敗者が生まれる。

サブプライムローンは欲望が肥大化し、そんな競争がないという虚構の神話を産んだ結果だった。銀行も格付け会社も儲かり、国民は大きな家に住むことが出来た。だが競争は見えないところで、敗者を隠し続けていた。均衡が崩れ、神話は虚構だったと明るみに出た。そこで初めて、本当の競争が日の目を見る。

この終わりない競争は、文明の発達に大きく寄与してきた。人々が豊かになるためには、欲望という燃料が必要だ。はじめは飢えなくて、安全に暮らせれば良いという程度の欲望だっただろう。それが今や資本主義を生み出し、サブプライムローンを生んだわけだ。

そう考えると、このマネーとモラルのジレンマこそが人間その物のような気がしてならない。

 

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まとめ 

かなり難解な経済映画で、しかも終始情報戦に徹するので、なかなかハードルが高いが、何か人間の原罪のようなものを見せられている気がして、逆に真剣に見入ってしまった。

でも、僕は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の方が好きだ。

あれこそ人間だぜ!※ちなみにこの映画に俺達のマーゴット・ロビーもカメオってるぜ!

 

お金については、貨幣論という本が面白い。だがどれだけお金を嫌ってみても、宝くじ買っちゃうんだよね。