三国志好きにはたまらない!リアルな当時の状況を書いた名作を読む

大唐帝国-中国の中世 (中公文庫プレミアム)

大唐帝国-中国の中世 (中公文庫プレミアム)

 

大唐帝国という題名ではあるが、後漢の滅亡から唐までの「中国の中世」を書いた名作を読んだ。

特に三国志の時代で新たな発見や納得しすぎて驚くような内容があったので、要約してみます。

三国志好きにはたまらない!

 

 

 

 

後漢が滅びた理由

中国の王朝はころころ変わりゆくが、その典型的な例が後漢の滅ぶ様である。

後漢は、中国最初の統一王朝である秦を滅ぼした劉邦が建てた国。

実は珍しいことに純粋な漢人が建てた王朝というのは中国4000年の歴史でもごく僅かであり、ほとんどが異民族

まあ純粋な漢人というのも、純粋な日本人と同じくらい線引きが難しいのではあるが、大陸の場合は遊牧民族という生活スタイルが異なるTHE異民族なので、中国の歴史はほとんどが異民族による征服王朝と思ってもらえばよろしい。

漢という国は、そんな中でも一応「漢人」が建てた国である。

途中で反乱なんかあったりしたが、劉邦の子孫である劉秀が後漢を起こす。

武帝時代にシルクロードの交易などにより文化的にも隆盛を極めた後漢であるが、盛者必衰いつしか滅ぶのである。

後漢が滅び去った理由は、経済の縮小と荘園の流行である。

 

経済の縮小

世界に冠たる中華ではあるが、後漢時代、いや唐の時代までは、文化的にも技術的にも西アジアの方が一枚も二枚も上手であった。

歴史好きには定説であるが、人類の歴史とは西アジアで始まっている。農業や法律や官僚機構まで西アジア生まれ。

ヨーロッパが歴史の覇権を握ったのは産業革命前後なので、長い歴史的に見るとほんのつい最近であり、それまでは西アジア・インド・中国が文明の最も発達した地域であった。

後漢時代は西アジアがまだ中国より圧倒的に有利であり、シルクロードを利用した交易で、中国は輸入超過の状態であった。

正倉院宝物なんかみても、当時の西アジアはガラス製品なんかも量産しており、鉄器がまともになり始めた技術レベルの中国とは雲泥の差があった。

当時の交易は金の取引であり、中国に集まっていた金は西アジアへ流出していくことになる。もちろん現在の資本主義経済のような活発さはないが、数百年単位にわたり金が流れることで、中国は不景気に襲われてしまう。

 

荘園の流行

不景気になるとまずは節約を考える。金が流出することで銅銭などの貨幣価値が上がり、人々は金を使わなくなる。

当時の権力者や豪農は、土地を開墾し、せっせと荘園を作っていく。

荘園内で自給自足すれば、支出が抑えられるからだ。

銅銭での税金が払えない貧困層の人民は、逃亡して荘園主の奴隷となる

過酷な税金や労働奉仕があるが一応自由民であった人民は、荘園に逃れ奴隷になるしかなかった。

荘園内の自給自足経済は、効率がとても悪く、市場に出るのは消費後の残り滓になるので経済はますます停滞する。

本籍から人民が逃れると、中央政府は税や軍の維持などができなくなるのでたいへん困るのだが、荘園主は儲けているので権力が増し武装する勢力まで出るものだから手が出せない。

ちなみに黄巾の乱前後で中国の人口の8割が死んだという説がある。

これは戦争や飢饉で亡くなった人も多いだろうが、荘園に逃れた隷属民もかなりいたという。要するに戸籍上から消えてしまったのだ。これはすなわち、中央政府の政治力が極端に低下していたことを表す。

 

そんな中で後漢の政府内は血で血を洗う権力闘争で、人民の困窮などいざしらず。

そこで立ち上がったのが張角、そう黄巾の乱である。

 

 

三国志時代のリアル

董卓革命

後漢の権力者は何といっても官僚貴族であった。

宦官や貴族は結局、袁紹のクーデターで皆殺しにされるが、その後の権力を握ったのが董卓その人である。

董卓は辺境の軍閥であったが、遊牧民族という強力な軍事力を背景に、一気に中央に躍り出た。

人馬一体、馬上で騎射まで出来ちゃう遊牧民族は、現在でいうジェット戦闘機みたいなもので、農耕民族の漢人にとっては恐るべき軍事兵器であった。

ローマ帝国を滅ぼしたのがゲルマン民族の傭兵隊長だったように、董卓と呂布(おそらく異民族生まれ)のような圧倒的な軍事力を持つ異民族により後漢は破壊される。

董卓が革命的であったのは、異民族という軍事力を武器に伝統的な権力を簒奪するというパワースタイルであり、これはその後の中国の歴史で繰り返される征服王朝の始まりである。

所詮世の中は弱肉強食の世界であるが、儒教国家であった漢にとって、この道徳観のかけらもないパワースタイルは驚きだっただろう。

グレイシー柔術隆盛期に突如エメリヤーエンコ・ヒョードルが現れるような、そんなわかりにくい例え話をしておこう。

 

曹操と袁紹

董卓革命は自滅して終わるが、その後の後釜を賭けて戦ったのは曹操と袁紹である。

曹操は貴族出ではなく、一種の土豪的な新興勢力。

袁紹は貴族でも最高位の家柄である旧勢力。

圧倒的に不利であった曹操が、旧勢力を駆逐したのは屯田制の導入である。

屯田とは戦乱で荒廃した土地を兵士や貧民に耕作させる。土地は政府の管理であり、税も高いが、現物納なので人が押し寄せたとか。

これって要するに「荘園」と同じ。曹操は荘園=自給自足の経済圏を自ら作り上げたのだ。まさに土豪的な政策であった。

戦乱と逃亡民で荒れ果てた荒野が広がる時代、食料の確保こそが至上命題であった。

そんなわけで、曹操は袁紹を下したあとその何万という兵士を皆殺しにした。食料不足と治安維持のためである。

曹操の屯田は、旧来の城壁都市ではなく土豪的荘園=村落の形成であった。

 

諸葛亮孔明はぼっちゃん

んでパラサイトキングもしくは恐怖の手紙こと劉備さんの登場だが、小さな軍閥がわらしべ長者のように大きくなっていき(寄生先を不幸にして)、ついに諸葛亮孔明先生と出会う。

諸葛亮孔明は在野の士であるが、ずっと存在自体が疑問であった。全国的な名声があるにもかかわらず、優雅なニート生活。元祖意識高い系高等遊民晴耕雨読マンな諸葛亮孔明さん。

実は諸葛亮孔明は、貴族だったようだ。しかもけっこう上流の。

当時の名士とは貴族であり、貴族ネットワークによる情報収集なんかもお手の物、要するに諸葛家はオンディーヌ家の一族ばりの貴族であった。

その証拠に、兄の諸葛瑾は呉に、族弟の諸葛誕は魏に仕えている。これは群雄割拠の世でのリスクマネジメントだったらしい。

でもそんな諸葛亮をすってんてんの劉備が迎えたのだから、やっぱりすごいのね。

こう見ると、怪しいベンチャー企業社長の劉備が、業界で名声のある凄腕SEにして幅広い人脈を持つ諸葛亮孔明を引き抜いたと見ればわかりやすいかな

 

 

 

赤壁の戦い前の呉のごたごたの理由

呉の孫権は、こちらも土豪的な新興勢力。しかも当時ド田舎であった地域の首領である。

赤壁の戦いの前、その孫権の部下たちで、迫りくる曹操と戦うのか、それとも降伏するかで大論戦になった。

主戦派は周瑜などの軍人たち、降伏派は張昭などの文人官僚。

これも先程の諸葛亮の貴族ネットワークを踏まえると非常にわかりやすくなる。

張昭などの貴族や地元の名士は、貴族ネットワークがあるので国際的な価値がある。そのため曹操に降伏しても、その地位のまま雇ってくれるという安心感がある。

だが周瑜や黄蓋などの土豪的将軍たちは、孫家とともに戦い出世した者たちであり、孫家が滅びれば戦功がパーになるのだ。

けっこう現実問題で喧嘩してたのね。

会社が外資に買われるかもしれない時の、英語が喋れるエリートと現場叩き上げの幹部との戦いであったのだ。

もちろん、自らも土豪でしかない孫権は主戦派に靡き、赤壁の戦いが起こる。結果はレッドクリフを見てね。

 

劉備の入蜀もワケあり

こちらは暗君劉璋に嫌気が差した辺境・蜀の役人である張松・法正。

彼らは曹操が今にも攻めてきそうな気配を貴族ネットワークで感じ取り、不安を覚える。

文人官僚であった二人は、このまま曹操に降伏すると中央から優秀な貴族や官僚がやってきて、自分たちの地位が奪い取られると考えた。

当時の蜀は辺境中の辺境だから無理もない。

「えれえこった。東京の大企業に会社が乗っ取られちまったら、オラ達どうなっぺ」

「そんなら東京大好きなバカ社長追い出して、隣町の社長さん迎えるべ」

「そりゃあええ」

といった感じ?

同じ劉姓でお隣荊州にいた劉備はこうして蜀に迎えられた。

呉の貴族とはまた違った反応だ。

 

忖度禅譲のはじまり

曹操は中華統一はできなかったが、あらゆる権力を手にした。

しかし曹操は後漢を飼い殺しにするだけで滅ぼすことはなかった。

曹操は慎重に慎重を重ね、息子の曹丕の時代についに皇帝の座を手にする。

禅譲というのは、古代堯舜の時代、徳のある人物が天命を受けて天子の座を譲ること。

しかし堯舜の神話にあるような美しい世界は続かず、易姓革命という名の王朝交代大殺戮ゲームが繰り返されるのが中国の歴史。

だが曹丕は強制ではあるが、無血革命により後漢から天子の位を禅譲してもらった。

その後、後漢の元天子は遠方に流されたが天寿を全うした。

この曹丕の禅譲モデルは儀式的に踏襲されていくが、「元天子一族と元王朝関係者皆殺し」がセットメニューになっていく。

やはり中華思想では、宗教と政治権力はセットなのである。日本(天皇=幕府)やヨーロッパ(法王=皇帝)のような宗教と政治権力が分離された二重構造になっていない

二重構造は察しの通り、宗教側がお飾りの豪華な神輿になることがほとんどだが、一応メンツは立てている。あの荒れ狂う日本の戦国時代でも、信長ー秀吉ー家康は天皇を立てていた。

大義名分を生み出す機械として宗教勢力を利用しており、これは世界史的に見てもベターな統治方法

「俺はあの偉い〇〇様の第一の家来であるから、お前もいうことを聞け」という感じ。

封建制の時代、身の安全の保証が欲しい人々は、大義名分がある最強武力を持つ者に従い、そして権力が集約される。

 

しかし中国は絶望的な権力闘争と、復讐の連鎖による王朝交代が繰り返される。

明治新政府は徳川幕府を滅ぼしたが、将軍家は潰さず、関係者を取り立てている。

中国の場合は、基本的に皆殺しだ。異民族征服王朝は尚更である。

これは大義名分を借りるのと、自ら生み出さねばならぬことの違いではなかろうか?

権力が変わろうと、明治新政府も幕府も名目上天皇家の家臣であるし、ヨーロッパは同じキリスト教徒だ。

中国は全く別物に生まれ変わる。そのため過去を全否定しなくてはならない。

だがあれだけの国土と人口、そして周囲を強力な遊牧民族に囲まれた大陸国家である中国では、それだけ苛烈な権力基盤を持たなければ大義名分にはならなかったのだろう。

雨後の筍のように湧く大義名分をねじ伏せるには、盤石な権力基盤を作らなければならない。

五胡十六国時代はこの傾向がまさに苛烈であり、「大唐帝国―中国の中世 (中公文庫)」では登場して数行で殺されるというのが延々と続くデス・ロードとなっている。

 

 

 

まとめ

大唐帝国-中国の中世 (中公文庫プレミアム)

大唐帝国-中国の中世 (中公文庫プレミアム)

 

久しぶりに歴史本を読んだが、とても面白かった。

とにかく中国の革命は末恐ろしく、中国の中世に生まれなくてよかったと心底思える。

この本は登場人物が数百人を越えているが、先程も書いたように登場して数行で殺されるので覚える暇もない。

特に一族内での殺し合いが壮絶で、何を信じてよいのかわからなくなる。

題名は大唐帝国となっているが、後漢の滅亡から唐の滅亡まで幅広い時代を総括しているので、一気に学びたい人には非常におすすめ。

古い本ではあるが、とても読みやすいので、さすが宮崎先生といったところ。

 

中国で、法王や天皇のような存在が生まれなかった理由を知りたいんだけど、誰か良い話教えてくれませんかね。

 

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新築一戸建てに暮らして一年で感じた「良かったこと・後悔したこと」

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新築一戸建てに住みついて早一年!

「家」は人生最大の買い物ですから、とにかく何でもかんでも情報がほしいと思います。

ということで、新築一戸建てに住んで一年の感想をとにかく書きなぐってみます!

 

 

 

 

無垢材床は意外に楽チン

我が家はサクラ(カバ)の無垢材フローリングです。

無垢材フローリングはとにかく憧れまして、ここだけは譲れないので予算をぶち込みました。

無垢材は夏はベタつかず、冬も暖か、とにかく部屋の雰囲気を和らげてくれます。

しかし、手入れの面で躊躇している方も多いのではないでしょうか?

無垢材床は凹みや油汚れなんかが付くと、治すのはかなり困難です。

ウレタン塗装されたフローリングであれば、少々の汚れや傷は付きません。

無垢材でしかも無塗装の我が家の床は、そういったデメリットを常に意識しなければなりません。

が、一年住んでみてそんなに大きなキズや汚れは付きませんでした

 

結論として、キズや汚れは無垢材の材質によると思います。

床材は、パイン、サクラ、オーク、ウォールナットと種類が多く値段もピンきり。

我が家はサクラにしましたが、値段的には中間でしょうか。

サクラは硬い木で、経年劣化により赤みがかったツヤが出るのが特徴です。

硬い木というのがポイントで、あまり傷が付きません。

しかし友人はパイン材を床にしたところ、子供がおもちゃを落とした時などにキズや凹みがかなり付いたようです。

パインは柔らかいので、衝撃に弱いという特徴があるからです。

無垢材を選ぶ際は、床材の特徴をきちんと考えて設定したほうが良いです。

あとひとつ言えることは、無垢材最高!

 

 

収納はいくらあっても足らない

片づけの解剖図鑑

片づけの解剖図鑑

 

我が家は夫婦ともに片付けができないタイプなので、思い切って収納だらけの家にしました。

各部屋にこれでもかと収納を設置!クローゼットや押入れだらけの家になりました。

お陰様で子供のおもちゃ以外は散乱していない状態をなんとかキープしています。

収納が多いと急な来客時もとにかくぶち込んでしまえば良いですし、同じ理由で掃除も楽です。

 

難点をいえば壁の殆どが収納扉なので、ポスターや写真を貼る場所が少ないことと、置き家具を設置する場所がないところです。

特に置き家具が設置できないのは以外に困ります。収納が多ければ良いと思っていましたが、手近に置いておきたい物を置く場所がないので、テーブル上に積まれていく傾向にあります。あと買ったばかりの本なんかも置き場がなくて困ります。

対策として「無印良品 ポリプロピレン頑丈収納ボックス」を買いました。これ超便利です。

 

 

ホーローキッチンは掃除要らず

タカラのホーローキッチンにしましたが、評判通りのメンテナンスの楽ちんさ!

汚れたところをサッと拭くぐらいできれいになりますし、ゴシゴシこするような掃除を未だにしていません。

衝撃にも強いので、鍋を落としてヒヤッとした時も無傷でした。

しかしホーローキッチンはデザインが最悪クラスのダサさでして、これは仕方ないですね。イメージとしては学校の家庭科室です。

中途半端なツヤがチープ感を醸し出し、全体のデザインをめちゃくちゃにします。

かといって無理にゴージャスにしても、質感は如何ともし難いのでよりチープになります。

あと食洗機ですが、想定より大きめのほうが良いです。

3人家族で4~5人用食洗機を使っていますが、容量が足りません。もう少し大きめの食洗機にすれば良かったと思っています。

 

 

 

2重サッシは温かいが結露もすごい

hbol.jp

日本の家スカスカ問題を本で知り、断熱材とサッシは良いのを入れてもらいました。

おかげで多少冬の寒さは楽になったと思いますし、エアコンの効きがすごいです。

しかし引き違い窓はやはり寒さの最大原因ですね。利便性と安さを取って引き違い窓にしましたが、2重サッシでも駄目でした。

あと結露がすごいです。窓ビッシャビシャ。

ホルムアルデヒド問題のときのように単純に密閉性を高くすれば良いというわけでもないので、この点は予算配分が難しいです。

日本は多湿な夏と厳寒の冬があり、欧米の住宅を真似すればよいというわけでもないので、お住いの地域に合わせるのが一番だと思います。

 

 

通気性は窓の位置が大事

エアコンのいらない家

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梅雨や夏時期はとにかく通気性一番。

湿気の多い地域なので、カビや暑さ対策には通気を良くすることが一番安くて効率が良いです。

ということで、全方角に窓を高低差ありで設置しました。これで一瞬で涼しくなり、空気抜けも最高です。家の作りもシンプルなので、風邪の抜けがとにかく良い家と工務店のおっさんにも好評でした。その分、凝った作りは出来ませんが。

あと玄関扉を網戸付きのものにしました。これなら外出時も通気性を確保できます。泥棒が入れないような小窓を網戸にして出かければ、湿気問題も安心です。これも全方角に設置しました。

難点は窓が多いので掃除が面倒なのと、冬は冷気の入口になってしまいます。

小さな通気用の窓は、密閉性の高い種類にした方が良いでしょう。

 

 

IHは騒音あり

はじめてIHにしたんですが、騒音と振動がけっこう気になるレベルですね。

個人差があるかと思いますが、夜間にちょっとコーヒーでも飲もうと湯を沸かしただけで、数分間「ぶ~ん」という音と振動があります。

うるさくて仕方ないレベルではないですが、ちょっと気にかかるくらいです。

IH自体は本当に楽ですし、子供がいるので危険性も少なくて良いです。

でもガスでしかできない料理(ダッチオーブンとか)があり、意外に盲点でした。

料理好きはガスが良いかもしれません。

 

 

 

壁紙は冒険しよう

我が家は超シンプルな田舎の工務店が建てやすい家。

そのため、数少ない個性を出すポイントを壁紙にしました。トイレは青、洗面所は黄色とけっこう攻めた壁紙です。

これで各部屋に陰影というか特徴が出て、意外に良かったです。

お客さんにはびっくりされることもありますが。

壁紙なら張替え費用も安いですし、冒険するならオススメです。凝った設計や天窓などはもし後悔したとしても、どうしようもないですからね。

 

 

ベランダは広いほうが良かった

洗濯は基本ベランダなんですが、もっと広くすればよかったです。

家族3人の洗濯物でも一杯一杯で、干し作業が非常に面倒。これに土日は布団も加わるので大変です。

軒先を長くしたので、多少の雨なら洗濯物が濡れないのは正解でした。

 

 

偽ルンバ&ダイソン掃除機

nounai-backpacker.hatenablog.jp

こちらの記事で書いたとおり、我が家の掃除は偽ルンバ&ダイソン掃除機の二刀流です。

偽ルンバでザッと掃除して、締めはダイソンにすればかなり時短&効率化できます

偽ルンバは玄関から落ちたり、部屋の隅までたどり着けなかったり、そもそも部屋をある程度片付けないといけないので手間はあります。

逆に言うとルンバ系掃除機を使う家は散らかっていると何も始まらないので、自然と「ルンバが掃除しやすいような部屋」=「片付いた部屋」になると思います。

ダイソンは掃除にかかるまでのプロセスがほぼ無いので、掃除する気になりやすいという効果が大きいですね。

取り出してスイッチひとつで使えますし、そんなに重くないので取り回しも良い。コードレスの利便性は掃除に取り掛かる障害をぶち抜けるのでおすすめです。

 

 

エアコンは無理してでも良いのを買ったほうが幸せ

家電量販店やネットの情報より、エアコンは良いのを買えと念を押してあります。

我が家も17畳のリビングに20畳以上のハイスペックモデルなエアコンを設置しました。

20万以上しましたが、本当にすぐ部屋が快適になります。あと電気代も安いです。冬の間はかなり可動させていましたが、電気代が月一万円超えることはなかったですので、長期的なコスパは良いでしょう。

自分で勝手に掃除してくれるモデルなので、メンテナンスも楽ちんです。

このまま壊れないでいてくれたら、経済的な選択になることでしょう。

 

 

洗濯機は縦型?ドラム型?

我が家は縦型にしました。縦型は安いのと大容量だからです。

ドラム型のほうが経済的で取り出しやすいというメリットがありますが、修理費が高いことやそもそも本体の値段がけっこうします。

細かく調べたわけではないですが、縦型とドラム型のランニングコストはそこまで変わらない感じがします。水道代安い地域ですし。

 

grapee.jp

ドラム型はこの記事を見て買う気が失せました。修理が大変みたいです。

 

 

洗濯の移動はやはりしんどい

洗濯機は1階、洗濯干しは2階になっています。

構造上仕方がなかったのですが、やはりこれがしんどい。

重い洗濯物をかごに入れて階段を登るのはけっこうきついですね。

運動だと思えばですが、年取ったらきついだろうなあ。

 

 

庭は一瞬で草むらになる

いや本当に一瞬です。

新築当初は土だったところが一年でカマキリが卵を生むくらいの大自然になりました。

ガーデニングとかの趣味がないので、放置しがちで気付けばびっくりなことに。

今年は庭木でも植えようかなと考え中です。

 

 

カメムシの城攻め

田んぼが横にあるため、秋から冬に変わる季節はカメムシが大量発生します。

カメムシは冬籠もりするために温かい場所を目指すらしく、我が家はまさに最高立地なのです。

ということで、晩秋の頃、我が家の白い壁にはまるで戦国時代の城攻めの如く、カメムシがよじよじと大量に登っています

特に困るのが部屋の侵入。洗濯物なんかもカメムシに襲撃されます。

カメムシはガムテープでひっつけて密閉処理するしか無いので、非常に困りものです。

 

 

 

まとめ

最初は「吹き抜けなんか良いなあ」とか「屋上でバーベキューしてえ」なんて思ってましたが、工務店のおっさんにも不評だったので、工務店のおっさんが建てやすいシンプルな家になりました。

が、工務店のおっさんがいったとおり、シンプルなので生活動線の問題や致命的な後悔はほとんどありませんでした。

いや、本当にシンプルなので。

ネットや本で調査したところ、やはり凝った作りやデザイン重視の設計だとどうしても無理がかかるので問題が起きやすいようです。

個人の好みとその後のメンテナンスを天秤にかけて、「それでもやってみたい!」と思えば貫き通したほうが良いとは思います。

我が家も工務店のおっさんの反対を押し切って無垢材無塗装(ウレタン塗装を勧められた)の床にしました。

たしかに気を使いますが、やはり無垢材ならではの質感や柔らかな印象は他に変えられません。

あと派手な壁紙も、意外にしっくりきてます。

少しではありましたが、何かの役に立てば幸いです。

 

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