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非効率的過ぎる不機嫌な職場での聖域の作り方

題名通り、僕がかつて働いていたのは非効率的過ぎる不機嫌な職場であった。

人材人員不足、化石的アナログ原理主義、最新ツールへの排外主義、儒教的家父長制(年功序列)、情報連携遮断、会社内破壊工作員、会社内ゲリラ、労働組合ひとり、昭和経営神秘主義・・・

まさに北斗の拳的世紀末状態。

そんなことで、ご多分に漏れず、不可解な場当たり的かつ伝統を重んじる経営体制と過去の成功?体験の遵守、新人職員への教育不徹底というか何を教えて良いかもよくわからん現象、そしてそして気づけば数人の主任クラスが血反吐を吐きながら蜘蛛の糸に連なる給料ドロボウ(おっさん達)の重さに耐えつつ何とか体裁を保っている。

これって日本全国同じなのではないだろうか?

未だにExcelが何かもよくわからない昭和の亡霊(団塊の世代)のユートピアな脳内から発せられるコペルニクス的妄想(戦友たちと3丁目の夕日と呼んでいる)に振り回され、貴重な若者たちの時間を浪費しているJAPANにお住まいの若者たちが不憫でならない。

そんな荒唐無稽傍若無人魑魅魍魎な職場でも、聖域を作ることをご存知だろうか?

これができるのだ。

僕の同期で超強烈個性な人間がいた。仕事は効率的なのだが、合理的すぎて空気を読まない。僕は友人だと思っているが。もちろんそんな個性派人間は、いじめの対象になること甚だしい昨今だが、彼は凶暴な対処方法で職場内に聖域を作り出した。

彼が実施した聖域作成マニュアルを開示してみる。許可は得ていないけど。

 

 

2対6対2の法則

まず非効率過ぎる不機嫌な職場とはどんなものかを考えてみる。

2対6対2の法則をご存知だろうか?

働きアリの法則とも呼ばれるが、簡単に言うと、
「組織では2割の人間が優秀な働きをし、6割の人間が普通の働きをし、2割の人間がよくない働きをするという法則」

上位2割の仕事ができる人が6割を引っ張り、残り2割が足を引っ張る・怠けるという構図だ。

これは僕の経験則からいってかなり当てはまると思う。

しかも面白いのが、人数の増減があっても、この割合が保たれるという。これも経験済みだ。最下位の人物が退職してやれやれと思ったら、今まで普通に働いていた職員が急に私語をしだし、上位2割の悪口を下位2割とし始めたことがあった。

 

 

だが、非効率過ぎる不機嫌な職場ではこの2対6対2の法則が魔改造される。

・上位2割は仕事を押し付けられる人

・中位6割は日和見主義

・下位2割は文句・揚げ足を取る、後出しジャンケン・出る杭打ちに終始する。

 

これはルーチンワーク化し、最近流行りの生き甲斐を見いだせない死んだ空気の職場でありがちな法則である。

方向性も明確な支持もなく、達成感も充実感もない環境では、人間関係の負の部分のみが浮き上がるのは組織の悲しいところだ。

下位2割は仕事ができないのだが、それを隠すために悪口を利用した排外的声高組織を形成し、徹底的な後出しジャンケンからの吊し上げにより、一種の恐怖政治を行う。

それに日和った6割はそれに愛想笑いで沈黙し、仕事を押し付けられた声の小さい2割が馬車馬のごとく仕事と責任を押し付けられ、そして潰されていく。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究」のような風景。

 

この状況を変えるのはもはや不可能である。

抜本的な改革や人員整理、はては外部からのテコ入れなどを行えば良いのだが、こんな環境を作ってしまっている経営者にその能力はない。

だだ、こんな職場でも聖域を作ることは可能なのである。

 

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下位2割に注目せよ

下位2割は鉄の結束力を持つが、実は死ぬほど仲が悪い。

彼ら彼女らは共依存関係である。仕事はできないししたくない。だから仕事以外で強いポジションにいないといけない。そのため同じ穴のムジナで連合を作り、職場の空気を支配する。

だが、このグループの諸刃の剣は、失敗できないということだ。

揚げ足を取りばかりしている自分達が失敗すれば、どんな倍返しにあうかと不安になる。

彼ら彼女らは常時疑心暗鬼に陥り、仲間同士の一挙手一投足を監視している。

結局、良いことも恥をかくこともできない、ソ連時代並みの監視組織になってしまう。

いわば、本来仕事や生産性で評価されるべきところを、集団心理で捻じ曲げている状態なので、大きな矛盾を抱えているのだ。

 

その矛盾点を突くべし。

下位2割の中でも、ボス的存在がいる。一番発言力があって怖そうだが、裏では一番下位2割内で悪口を言われている。

中学校時代を思い浮かべてもらいたい。そんなやついなかっただろうか?不良グループ内で、2年生くらいに政変が起きなかっただろうか?

 

このボス的存在は、そんな矛盾を丸抱えさせられている。

下位2割内でも、矛盾が暴露された際の保険として、上位2:6割にも通じている風見鶏的存在がいる。だいたいNo.2が主犯格だ。ボス的存在は、この下位2割の贖罪を背負わされている特攻隊長なのだ。

何かの原因でパワーバランスが崩れれば、残りの下位2割は手のひらを返す。

ボス的存在は、そのことにも気づいていない脳天気な人間が選ばれている。

そこを彼は突いたのだ。

 

まず、前提として自分が仕事で成果を出さなくてはならない。新規事業なり効率化案などを提出し、下位2割の足の引っ張りにもめげず、結果を示す。

結果さえ出れば、上司の顔も立ち、上位2:6も認めてくれる。別に大成功でなくても良い。小さな成功でも良い。小さな変化がやがて山を動かす。つうかこういう組織だと、手直しするところが腐るほどあるので、そんなに難しいことでは無いのだが、この空気にとらわれているとそんなこともわからなくなる。

 

これをある程度行えば、パワーバランスがぐらつき始める。

2対6対2の法則の階級闘争タイムだ。

パワーバランスが乱れると、初期には下位2割の結束が強固になる

ここで改革者へのバッシングがかなり強烈になる。が、上位2:6割のような普通の社会人であれば、そんなことに適当に愛想笑いしているので日和ってはダメだ。他の人達は下位2割が人間関係上のパワーバランスで怖いだけで、実際の労働上の問題では一切ないので結果さえ出せば良い。

なので、どんどん進めるべし。

パワーバランスが危険な状態になると、下位2割内で動きがある。

下位2割が作ってきた脆い空気は、変化にとても弱いので、ミスやアラが目立ち始める。

風見鶏タイプが、他メンバーがいない時に話しかけてくるようになったときこそ好機到来である「頑張ってるね。何か手伝おうか?」「◯◯さんが陰口言ってるよ」など

 

この時すかさず、下位2割ボス的存在を攻撃する。

手段は仕事内容を数字で攻めるのが一番効果的だ。これは僕の友人がやったのは、朝礼時に成績を数字でグラフ化して全員の前で提示し、ボス的存在(だいたい成績悪し)を吊し上げする。

ボス的存在は、下位2割グループでは絶対禁忌の「醜態を晒す」状態に陥り、感情的に逆上するか精神論(年上に対して・・・とか)を吐き続けるくらいしか手がない。

なので結果として、ボス的存在は失脚。初期の下位2割はボス的存在を慰めに走るが、その後少しずつボス的存在を排除する。なんせ醜態を晒したボス的存在と一緒にいると、自分たちも同列に見られるからだ。

 

こうなれば、自分の立ち位置はどうなるか?

それは腫れ物のような存在である。仕事はできるようだが、ちょっと危ない人という立ち位置だ。こうなればもう安心、あなたは腫れ物のように扱われ、その場は聖域となる。

下位2割は何を言われるかわかったものではないので、触らぬものに祟りなし状態。他の人間は、仕事では頼りになるが(ボス的存在懲らしめてくれてサンキュー)ちょっと怖い人、となり超非効率な人間関係からおさらばできる

 

彼曰く、「仕事の邪魔ばかりしている奴が偉そうにしていることの意味がわからない」とのこと。

僕は途中でこの職場を辞めて遊びに出たのだが、彼は現在でも相変わらずあの職場で効率的に仕事をやって終業時間と同時に帰宅していた。

 

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まとめ

日本だけではないだろうが、なぜか本来のテーマである「仕事」以外の評価のほうが重要視されている会社が多い。

結局、声がでかいだけで適当な輩がのさばっているのをよく見るのだ。

経営者にその見極めができるかどうかが、その組織の成長の最重要点ではなかろうか?

ちなみに僕も友人のマネをして、今の職場ではプチ腫れ物です。う~ん。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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