アウトプットについて

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

最近、猫も杓子もアウトプット、アウトプットとうるさい。

かくいう僕も、ブログやSNSで何かしら仕入れた情報を噛み砕いて咀嚼する前には吐き出しているので、その末端構成員の一人だろう。

このアウトプット・ブームは、昨今の情報過多・強制インプット地獄のせいなのは言うまでもない。

 

 

 

僕の一日は、インプットに次ぐインプットだ。

まず起きてからスマートニュースというアプリで、ニュースを大量に読む。

スマートニュースは、僕が選んだニュースや情報の履歴から、AI君が好みの情報を勝手に学び、勝手に決めつけて投げ渡してくれる優れもの。

これが便利で、知りたかったような気がする情報がフン族のようにバンバン流れ込んでくる。

 

やる気のない仕事中は、特に理由もなくヤフーニュースを眺めている。

ヤフーニュースなら仕事中にチラチラ見ていても、なぜかお咎めが無い。

ネットのNHK総合みたいなポジションなのだろうか?

よって天気にはとにかく詳しい。

 

昼休みはAmazonの「Kindle Paperwhite」で読書。

最近はKindle Unlimitedまで初めちゃったから、本や雑誌はほぼ無限に湧いてくる。若干、石油王の気持ちがわからないわけでもない。

 

不毛な拘束時間から逃れれば、自宅ではてなを筆頭に珠玉のHPやブログ記事をこれでもかと眺める。

飯食って風呂入って子供が寝れば、今度は積読の処理に取り掛かる。もちろん、Kindle Unlimitedで借りた本もあるし、図書館で借りた本まである。

 

結局、「今日もこれだけしか本読めなかった」と思いながら眠りにつく。ああ、今日も瞑想やらなかったな。というか意味あるのか?とも思いながら・・・

 

 

こうして文字に起こしてみると、想像を超えた異常な情報インプット量である。

自分で選んだ本から、AIが選んだ情報まで、脳内津々浦々情報まみれだ。

それでいて何をどう学んだかと思い出そうとすれば、脳内が澄み渡るように白くなる。

そう、情報過多過多過ぎて、何をインプットしたかどうかはどうでも良くなっているのだ。

現代人の脳は、「絶対に元を取ってやる」と意気込んで向かう焼き肉食べ放題のような状況である。

そこでアウトプットですよ。

 

 

 

アウトプットをすることが目的なのではなく、アウトプットしようとすることでインプットに意味を持たせようとしているのだ。

人類は脳を肥大化させ、情報を蓄え、そこから学ぶことで文明を築き上げた。

古来の情報は、量とインフラが圧倒的に不足していたため、非常に高価なものでもあった。

が、現在はというと情報は豊富にあるが、豊富すぎて赤潮のように脳内を蝕んでいる。

多すぎる情報から、何が意味があり価値があるものかわからなくなってしまった。

そこで頼るのは自分自身・・・ではなくSNSだという本末転倒具合。

 

そこでアウトプットを前提としてインプットを行うことで、情報に意味と目的を持たらすという真逆のアプローチが必要となったわけだ。

だからこそ、最近流行りのアウトプットとは「他者に伝えること」が目的になっている。

これもSNSやブログなどの情報流通に乗っているので、情報の海を無限に拡大させるエネルギーとなっている。

要するにアウトプットブームの原因は情報過多が起こさせたものであり、アウトプットを流行らせようとしているのも情報過多をカタカタにさせたい連中なのだ。

ということで、結局『GAFA』が儲かる仕組みなのである。

そう!黒幕はGAFAなのだ!

情報が増えれば増えるほど儲かるGoogle、インプットとアウトプット両方の流れを手中に収めているAmazon、インプットとアウトプットを承認欲求になすりつけるFacebook、ドヤ顔できるApple・・・

 

nounai-backpacker.hatenablog.jp

ということで、だいぶ前にインプットした『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』のアウトプットでした。