Amazon Echoを使ってみたら、生活がちょっぴり楽しくなったレビュー
我が家にAmazon Echoがやっとこさ現れた。
1ヶ月以上かかって招待メールが届いた時は、当初の物欲が80倍くらいに熟成されていた。
色々使ってみたので、レビューを書いてみる。
目次:
- AmazonEchoの実力と弱点
- Amazonミュージックとの親和性
- 朝、大活躍!
- 買い物は怖いのでまだ使っていない
- 会話は思ったよりできない
- 家電との連携はまだまだこれから
- 冗談が秀逸
- 子供とアレクサ
- 歯磨き中には非対応
- まとめ:Amazon恐るべし
AmazonEchoの実力と弱点
まず、声の聞き取りがスゴい!
部屋の奥からでもきちんと拾い取ることができる。
「アレクサ」といろんな声(シャア、ムスカ、カリオストロ伯爵のモノマネ)で問いかけても、井端ー荒木の二遊間の如く、すばらしい守備範囲だ。
しかし、滑舌が悪いと勝手に変な商品をカートに入れられている。僕はかなり滑舌が悪いので、杏仁豆腐がカートに入れられていたことがある。
AmazonEcho自体の操作はスマホアプリ経由なのだが、これが初めは慣れるまで時間がかかる。カレンダーに予定を入れたりも、アプリ経由なので。
最初の設定もアプリ経由なのでご用心。
唯一の弱点がある。
AmazonEchoは電源ケーブルに繋がらないと動かないエヴァンゲリオン仕様なのだ。※エヴァンゲリオンと違って、コードを抜いたら即消えます
声は部屋のどこにいても拾うので問題はないが、ある程度設置場所が限られてしまう。我が家はハイハイでルンバを追いかけまわす野生児がいるので、コード類は極力地面を這わせたくないのでここはちょっと困るポイントだ。
Amazonミュージックとの親和性
ともかくこれだろう。
Amazonプライム会員であれば、Amazonミュージックで100万曲を聴ける。
パソコンやスマートフォンでも聴けるので、非常に便利である。
だが、音楽を流す時のことを思い出して欲しい。たいていが、BGMとして聴くことが多いのではなかろうか?
ストリーミング配信が主流の昨今、音楽は食事や読書の時に何となく聴くことが一番多い。昔のようにCDを買って、歌詞カードを熟読しながら拝聴することはなくなった。
そんな「ながら音楽」として、Amazonミュージックはまさに最高である。
まずプレイリストが数多くあり、気分に合わせて選ぶことができる。例えば「ドライブの時に聴きたいプレイリスト」なんて感じだ。
こういった時、パソコンやスマホでいちいち選ぶのも良いが、アレクサに「なんか音楽流して」「クラシック聴かせて」「ジョン・コルトレーンの曲をかけて」というだけで音楽が流れる。
「ながら作業」を中断せずに、さっと使えるのだ。
スマホという人生の時間を数分単位でブツ切りにしてしまうツールにはない、流れるような操作が可能なのだ。
この感覚は、スマートスピーカーか実家の母ちゃんしか作り出せない心地よさがある。これを味わうだけでも買いだと思う。
我が家では、Amazon EchoにBluetoothスピーカーを接続して使う時もある(接続も声をかけるだけで可能)
Amazon Echo自体のサウンドは、値段の割にはかなり良いのだが、360°に広がるような音響となっているので少し弱い。
Anker SoundCore 2は、5000円ながら迫力あるサウンドで、しかも小さく持ち運びも可能なので、Amazon Echo唯一の弱点である電源ケーブルという呪縛から解き放つことができる。
屋外でも、スマホのAmazonミュージックアプリで利用できるので、一つあれば非常に便利だと思う。
朝、大活躍!
朝の忙しい時間こそ、AmazonEchoの活躍タイムである。
弁当を作り、寝ぼけた夫と娘を席につけ朝食を出す嫁にとって、朝の時間はとにかく忙しい。
そんな時に声だけでスケジュールの確認、ニュース、天気予報なんかをササッと聴くことができる。これが意外に便利だ。
定型アクションに設定しておけば、「アレクサ、朝の支度して」→ニュース・天気予報のようにカスタマイズできる。
他にもアラーム設定でゴミ出し日や買い物リストを入れておけば、設定時間に教えてくれる。
「アレクサ、おはよう!」で始まる一日はなかなか良いものだ。
買い物は怖いのでまだ使っていない
聞き取り抜群なAmazonEchoなのだが、買い物はまだ怖い。
いや、Amazonはすぐキャンセルできるので間違ってもよいのだが、とにかく怖いのだ。
これは「はじめてのおつかい感覚」に近い。気軽に牛乳買ってきてとは言ったものの、だんだん不安になってきて、あとでそっと追いかけたくなる気分である。
所ジョージのような金持ちなら気にしないであろうが。
先程も述べたように、たまに聞き間違いがある。
これは僕の滑舌が原因ではあるが、もし大変なモノをカートに入れられた場合、当分の間その関連商品がおすすめ商品に並ぶのではないかと思うと恐ろしくて夜に何度か目が覚めてしまいそうだ。
会話は思ったよりできない
購入前の漠然なイメージとして、簡単な会話くらいはできるのかと思っていた。
だが、基本的にQ→Aである。まあ当たり前か。
「アレクサ、疲れた」といえば「お疲れ様」と言うし、「アレクサ、お腹すいた」と聞けばアンパンマンジョークを醸し出す。これは購入してからいろいろ試してもらいたい。
会話はこれから進歩するのだろうか?
そのうち、嫁の愚痴をこっそり伝えてくれるくらいになると、世界の離婚率も下がるんじゃないだろうか?
「少しくらい家事を手伝ってみるのも良いかもしれませんよ。最近の夫婦の離婚原因の◯◯%は・・・」みたいな。AI的な比喩と暗示を含めたウィットな関係を構築したい。
家電との連携はまだまだこれから
AmazonEchoは、家電の操作までできる。
スマートホームとかいって、ちょっと近未来な、そしてやっとやってきた近未来な便利さなのだ。
例えば、テレビを消したり、エアコンの温度調節をしたり、電気を付けたり・・・こんな感じで家電を声で操作できるようになる。
だが実際のところ、今はまだ発展段階といった感じだ。
対応している家電は少ないし、これから出る新機種になる。
スマートリモコンで家電と繋ぐことも可能だが、わざわざ別途接続機器を購入してまで声で操作したいというユーザーはそういないような気もする。
あと家電やスマートリモコンも発展段階であるため、Wi-Fiの接続などに違いがあるなどまだまだこれからな技術だ。
うちはリモコンだらけなので、早く対応させたいのだが、今は雨後の筍ラッシュなのでもう少しブームが安定してから少しずつ移行していこうかと思っている。
冗談が秀逸
AmazonEchoは冗談やオヤジギャグ、あと動物の鳴き声が得意である。
「アレクサ!ジョーク言って!」と聞くと、飽きずに何度でも珠玉のジョークを言い続ける。流れ星のギャグ担当の人もびっくりである。
アメリカンジョークが得意なのが、さすがUSA産だなと思わせる。個人的にはもう少し下品さを加えれば尚良なのだが、そうもいかないみたいだ。
映画グッドフェローズにこんなギャグがある。
「嫁さんが行ったことがない場所に連れてってと言った。よし、台所に行こう!」
笑いを取りに行くということは恥ずかしくもある。なんせスベったら場が白けてしまう。だがアレクサと問えば、恥も外聞もなくジョークを放ち続ける姿に、笑いを越えた感動を禁じ得ない。こうありたいものだ。
子供とアレクサ
1才児の我が子には、この不意に現れた同居人アレクサくんをたいそう気に入っている。なんせ呼ばれれば青く煌めき、礼儀正しい声で返事をする。
動物の鳴き声やスキルでピカチュウを呼び出せば、子供は大興奮している。
だが、「アレクサ!」と読んだ直後に青く光る姿を見て我が子が奇声をあげるため、わけの分からない反応をしてしまうことが多々あるのでご用心。
こんなモノが子供の頃から身近にある最近の子供達は、どのように育っていくのだろう?
歯磨き中には非対応
AmazonEchoは「おやすみ」といえば、おやすみと言い返し、音楽など利用中の機能を停止する。非常に便利である。
だが、僕は音楽を聞きながら歯磨きをする。歯磨きが終わると洗面所に向かうのだが、そのまま2階の寝所に向かいたい場合、それは不可能となる。
洗面所で口を濯いで再度AmazonEchoが鎮座するリビングに舞い戻るか、服と床を汚すかの選択が迫られる。
まとめ:Amazon恐るべし
Amazonは本気だ。
こんな出来の良い商品を格安で売りつけ、一気にシェアを獲得した。
スマートスピーカーは、それだけ価値があるものだと確信する。
インターネット及びスマホにより、人々の生活のほんのスキマ時間さえも、我々は資本主義経済に支配されている。昔なら電車を待つほんの数分くらいはボーッとしたり空想にふけっていたが、今やその数分すらアプリのゲームやニュースサイトやSNSに取って代わられた。そこには多くの宣伝広告が所狭しと現れては消えていく。
スマートスピーカーは、そのほんの数分よりも短い、ほんの数秒すら支配しようとしている。スマホの起動ボタンを押すことすら面倒なときも、一声かけるだけで良いのだ。
「声」と「指を動かす」操作では、圧倒的に声のほうがエネルギー消費も少なく、半ば無意識的でもある。
Amazonは、世界の小売店を駆逐しただけでなく、人間の無意識の世界にまで出店しようとしている。
僕の生活をAmazonで覆われている。Amazon印のダンボールの山を見れば一目瞭然である。子供のオムツからなにからすべてAmazonだ。
僕はこのことを批判する気は一切ない。むしろAmazon様おいでませだ。
僕のような秘境ド田舎育ちは、このAmazon革命という世界の扁平化に大いなる賛同を与えたい。
昔はわざわざ都会に行かなくては手に入れることができなかったもの、知ることすらなかったものを格安で購入できる。こんなこと、ド田舎ではまずありえないことだった。
しかもド田舎でも1日半あれば届いてしまう。クレジットカードがあれば、クリック数回で購入可能だ。
AmazonEchoはそのAmazon革命の特攻隊長である。生活のすべてをAmazonに委ね、現実とAmazonという仮想世界の二重生活を強いられる。MATRIXの世界が現実になるのだ。
ということで、これからもAmazonにはお世話になろう。
わが市は、本屋があとひとつしかありません。
Amazon奴隷記
nounai-backpacker.hatenablog.jp
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