Amazonプライムビデオ・ジャンキーになったので、その中でもおすすめな映画ランキングTOP20位を発表してみる。
今週のお題「映画の夏」
Amazonプライム会員になったところAmazonの奴隷になってしまったのは以前書いたが、おかげさまでプライムビデオ漬けの日々を送っている。
というか、もはやジャンキーだ。
プライムビデオとはAmazonプライム会員になれば、無料でいつでも映画が見られるサービスで、引きこもり養成道場でもある。
なんせ年額3900円で映画や音楽が聴き放題・・・そりゃ田舎の本屋も潰れるわ。
しかしプライムビデオは作品数が、まあ値段が値段なので他の動画配信サービスより見劣りしていたが、ここ最近一気にドカンをその数を増やしてきた。
そうなると人間選択肢が無さ過ぎても多すぎても困るもので、長時間労働に喘ぐ日本国民の貴重な余暇時間を有効に過ごすためにおすすめな映画ベスト20位を提示してみようと思う。
- 20位:ストレンジャー・ザン・パラダイス
- 19位:ジャーヘッド
- 18位:裏切りのサーカス
- 17位:ワイルド・スピードシリーズ
- 16位:28日後…
- 15位: ラッシュ/プライドと友情
- 14位:マルコヴィッチの穴
- 13位:フル・モンティ
- 12位:ファーゴ
- 11位:シャイニング
- 10位:鑑定士と顔のない依頼人
- 9位:ダラス・バイヤーズクラブ
- 8位:恋する惑星
- 7位:スカーフェイス
- 6位:セブン
- 5位:アメリカン・ビューティー
- 4位:恋の渦
- 3位:エリート・スクワッド ~ブラジル特殊部隊BOPE~
- 2位:プライベート・ライアン
- 1位:オールド・ボーイ
- まとめ
20位:ストレンジャー・ザン・パラダイス
ジム・ジャームッシュの名作であり、僕のようなにわか映画ファンがまず知る玄人向け映画の代表作。
ストーリーやキャストよりも、「芸術的」とか「セリフのない雄弁な映画」とか言われてると大概「見なくちゃ」と思って無理をして借りて寝てしまう・・・そんなケースが多い。※「2001年宇宙の旅」は盛大に寝たなあ~
そんな芸術的地雷映画なんかにも気軽に挑戦できるのが、プライムビデオの利点でもある。
内容は無いようなものだが、あると言われればあるよなあ~という感じのロードムービー。このロードムービーってのがまたねえ。
白黒映画なのだが、どれも写真美的な納得感があり、そこに自然体な3人の若者の姿が不自然なくらい自然に映えている。
ストーリーはほとんど覚えていないが、どこか記憶に焼き付いている・・・そんな映画だった。
あ、寝ませんでしたよ。
19位:ジャーヘッド
戦争映画なのに主人公が一発も銃弾を撃たない映画。
そんなことを言えば、心優しい青年が平和を育む反戦映画、もしくは不殺さずの流浪人・・・かと思いきや、ガッチガチのUSAアーミーで人を殺したくてたまらない戦闘マシーンに仕上がったのに!あああああ!って映画。
ハンバーガーヒルとかが好きな人にはつまらないかもしれないが、重厚な反戦映画になっている。
湾岸戦争最前線、鍛え上げた地獄の日々は、砂漠でただただ何かを待ち焦がれるだけであった。
最新鋭の兵器によって圧倒的優位で安全に終わる戦争、誰もが望んだであろう圧倒的勝利、だけれども最前線の兵士は焚き付けられるだけ焚き付けられておいて、挙げた拳だけが砂漠の空に虚しく浮いている。
18位:裏切りのサーカス
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ベネディクト・カンバーバッチなどなど、ハリウッドを侵略するイギリス出身俳優たちが送るスパイモノ。
大英帝国が過去の遺物になって早1世紀近くなるが、映画界では大英帝国ぶりが健在である。
中でも僕の好きなゲイリー・オールドマンが渋ちんスパイ役で出ております。
小学生の時に彼が演じるエアフォース・ワンのロシア人ハイジャック犯を見て、「こいつはきっとすごい俳優になるぜ!」と謎の確信を得てからというもの、ゲイリー・オールドマンは僕の中で最高の俳優の一人であり、薬を飲む時に決まって思い出される俳優さんなのだ。
この豪華俳優陣が織りなす裏切りの連続は、見ていて損はない。
17位:ワイルド・スピードシリーズ
プライムビデオの良い所は、今でも続くシリーズ物をもう一度最初から見直すことができるという面もある。
このワイルド・スピードは、THE USAのバブリーなストーリー関係なしのB級映画だが、これこそ映画なんだよね!ポップコーンとコーラを添えて、家事の合間にでも見れる、そして何より昔懐かしハリウッド的伝統芸能であるドッカ~ン+チュウ❤をド直球に魅せつけてくれるところが、最高なのだ。
ジャンプ漫画的「友情 努力 勝利」をアメリカ人が作ったらこうなったZE!HA~HAHA!
車とワイルドヤンキーとボイン美女はアメリカ最強のプロパガンダなのだ。そして初期は日本車が多いが、結局アメ車なんだよね!という貿易摩擦映画でもあり、そしてそして絶対トランプはこの映画好きだ!!!
16位:28日後…
↑過去記事に詳細のレビューあり
やっぱり足の速いゾンビでしょう!
15位: ラッシュ/プライドと友情
チャラ男VS優等生という使い古された対立構造が、まさかのF1に降臨。
しかも実話。
事故で大やけどしてもめげない負けないニキ・ラウダと、高度一万メートルでキャビンアテンダントとくんずほぐれつジェームス・ハント。
正反対の二人が最速を賭けて戦うというストーリー。
F1に興味がなくても、ニキ・ラウダのドMっぷりはぜひ見ていただきたい。
14位:マルコヴィッチの穴
マルコヴィッチといえば僕の中ではコン・エアーの潰されるおじさんなんだけど、この映画ではコスプレまでして何ともカワイイ奴である。
うだつの上がらない男が、超肉食美女の虜になるあまり偶然見つけた穴、そこはマルコヴィッチと繋がる「どこでもマルコヴィッチ」だったのだ!
この奇怪な設定だけだと藤子不二雄的SFの2番煎じみたいだけど、スパイク・ジョーンズの手にかかればHENTAI映画(褒め言葉)になってしまう。
マルコヴィッチの穴を通して倒錯した性の花園が現れる。
her/世界でひとつの彼女にも踏襲される不滅のアイコン!
13位:フル・モンティ
おっさんが金のために脱ぐか脱がないか迷い最後は脱ぐのだけれどその過程が秀逸なおっさんのおっさんによるおっさんのための おっさん。
12位:ファーゴ
名探偵コナンのおばさん版。
馬鹿な計画が馬鹿な誘拐犯のせいで取り返しの付かない大事件になってしまう。
コーエン兄弟的ブラックジョークらしい。見ている時は理解できなかったが、見終わって夜寝る前にクスッとなる映画だ。グロいけどね。
次第に取り返しの付かない状況に陥っていく中で明るさを失わないおばさんを見て、社民党とかにいそうだなと思った。
ぼくらのブシェミが出てるよ!
11位:シャイニング
スタンリー・キューブリックの名作も見れてしまうプライムビデオ。
「2001年宇宙の旅」は不覚にも寝てしまったが、こちらは眠くなりそうでなかなか寝させてくれない。
静かすぎる山の中の巨大ホテルで次第に頭がおかしくなっていくジャック・ニコルソンを見ていると、こっちまでおかしくなってしまいそうな名演。
気難しい旦那と非情に感受性の強いお子さんをお持ちの奥さんが、あまりにも不憫になる映画でもある。
血がドッバ~ってなるシーンは何度見ても慣れないし、サブミナル双子に毎回ドキッとしてしまう、調度良い怖さがある。ビックリさせたりあからさまな恐怖演出ではなく、自分にも本当に起こりそうな感じを犇々と魅せつける嫌らしいシーンがたまらない。
あとこの映画くらいのテンションでかくれんぼをやってみたい。
10位:鑑定士と顔のない依頼人
老境の至ここに極めり!
胸糞大どんでん返しが大好きでおじいちゃん子のそこのアナタ!おすすめですよ~
9位:ダラス・バイヤーズクラブ
かのマシュー・マコノヒーが出ている。
ウルフオブウォールストリートとインターステラーをほぼ同時期に見たせいで、この人の人格はどうなってんねん!と非常に気になる俳優さんだ。
この映画はエイズがまだ世の中に理解されていない時期に、エイズになってしまったカウボーイが生きるために不法に薬を売買する、そんな映画。
ヒューマンドラマの位置づけだろうが、出てくる人間が濃ゆい。そしてみんな演技がぶっ飛んで素晴らしい。
そしてそれを活かす脚本と演出が必死さを感じさせないので、もう完璧に近いスケールで収まっている。
日本でも最近病院が金儲けのために超高額な薬を老人に撒きまくって問題になっている。生きたい老人、儲けたい病院や製薬会社、保険制度の崩壊を恐れる人々、人権運動家、政治家、法・・・この映画はそんな幾重にも折り重なる「都合」を現実主義で描き切っている名作だと思う。
8位:恋する惑星
初ウォン・カーウァイはブエノスアイレスだったけれども、こちらもぜひ見ときたいと思っていた映画。
香港映画って日本っぽいけど全然日本じゃない変な感じだけで面白い。
パイナップルを食い続ける男と金髪路上で銃ぶっ放し女、失恋警官と勝手に掃除女の二幕構成。
なんかすごい鬱陶しそうな人しか出ないが、設定やキャラやキャスティングだけでテキトーに収めようとしてないところがウォン・カーウァイ。そうウォン・カーウァイなのです。
この映画を見て憧れて黒歴史作った人が世界で6万人はいそう。
積んでいた本を母ちゃんに勝手に掃除されてブチギレてた僕には到底理解できないが、そこもウォン・カーウァイなのだ。
7位:スカーフェイス
思い出した時にふと見たくなる映画ってありますよね。
僕は「スカーフェイス」なんです。そんな思い出した時にふと見たくなる映画というのは思い出した瞬間に見なくちゃならん。プライムビデオはそんな我儘も取り合ってくれます。決して騙してチェーンソー隠してたりなんかしません。
デ・パルマとアル・パチーノ無くしては出来なかった世界観。
もう死ぬ間際まで油っこすぎるアル・パチーノは、周囲の人間をどっぷりイカれさせていく。
伝説のラストシーン。呂布ばりに不死身なアル・パチーノの撃たれっぷりが、スロー再生してもどうやって動いたのかよくわからない。
そして映画史に残る最高の死に様"The World is Yours"
しかし惜しい。この映画の致命傷が、アル・パチーノにとどめを刺した男が「シュワちゃんのターミネーターを大学生が作ってみた」みたいな奴なのだ。
何だよ!なで肩のシュワちゃん!なで肩のシュワちゃんのせいで、なんか「アル・パチーノ!うしろ!うしろ!」みたいな感じになってしまうのだ。
※この俳優さんはゼノ・シルバという結構有名なメキシコ俳優なんだが、ゼノ・シルバをネットで調べるとハンターハンターのキルアの父親と祖父が出るのは・・・まさかね富樫!
6位:セブン
デビット・フィンチャー大好きなのに、恥ずかしながらまだ見ていなかった「セブン」やっと見たぞ~!プライムビデオならこんな事もできます。
かっこ良すぎなオープニング、若きブラピ、渋さが出てきたモーガン・フリーマン、そして最高すぎるケヴィン・スペイシー、あとグウィネス・パルトローってこんなに可愛かったのね。
7つの大罪=キリスト教な映画で、日本人にはピンとこなくて逆に先が読めない。
デビット・フィンチャーらしい濃厚なグロさ、濃厚な裏切り、濃厚なラストの後味の悪さがたまらない良作。
もっと早く見ておけばよかった。
ちなみに衝撃のラストは「NARUTO」のせいで知っておりました。
それでも最後までハラハラさせられる「oh・・・God・・・」映画。
5位:アメリカン・ビューティー
セブンのイカれた犯人役のケヴィン・スペイシーが、もっとイカれたお父さんを演じる。USA版家族ゲームみたいな感じだが、非常に怖い映画でもあった。
※プライム会員無料映画から外されてました。また時期が来れば復活すると思う。
4位:恋の渦
ここ最近見た邦画では最高かもしれない。
胸糞悪いDQNの生体観測・・・と見せかけて誰にでもある嫌~な部分。
あるある過ぎて見ていて辛い。
3位:エリート・スクワッド ~ブラジル特殊部隊BOPE~
掘り出し物映画。こういう出会は大切だ。
舞台は今日オリンピック開会式を迎えたブラジルはリオ。
Amazonレビューにもあるが、ぱっと見パッケージからはB級ポリス映画に見えそうだが、内容は非常に濃い。ホントに日本の配給会社のこういう考えが未だに根強いから今の日本映画はダメなんだよな。もう黒澤明も小津安二郎もとっくの昔に死んだんだよ!と言いたい。
治安が悪すぎるリオを洗浄しようとした結果、思いもよらない事態に巻き込まれた敏腕警官。警官というか特殊部隊のお偉いさんなのだが、政治の腐敗によって家族まで巻き込まれてしまう。
これ見ていると、本当にブラジルでオリンピックやって大丈夫なのだろうかと・・・というか人間不信になるレベル。
あまり先入観なく見ていただきたい。
シティ・オブ・ゴッドが好きな人には尚更オススメ。
2位:プライベート・ライアン
ここで戦争映画の最早王道であるプライベート・ライアンの登場。
中学生くらいに見てトラウマになったスピルバーグの名作巨編であるが、この歳になって再見したところ、評価が大幅に上がったのだ。
それはなぜか?
音響である。
あの頃のブラウン管からひねり出された音でこの映画を見た気になっていた自分を殴りたくなる。それくらいスピルバーグはこの映画の音に拘っている。
アンプとスピーカー、USB-DACとHD598で2回見たのだが、序盤のノルマンディー上陸作戦時の音のリアル感が半端ない。
思わず頭をすくめそうな勢いだ。
そしてスピルバーグよ。7.1chサラウンドとか、自宅ホームシアター計画とか気になってきちゃったじゃねえかよ!
オーディオ沼に上陸した僕を誰か救いに来てください・・・
1位:オールド・ボーイ
一位は韓国映画の世界的名作「オールド・ボーイ」
ああ、ああああ、僕は今まで韓国映画をなぜか避けてきた。
恥ずかしながら、韓国映画を見るのが怖かったのだ。
不毛なナショナリズムと高慢と偏見のために、僕はなんと時間を無駄にしてきたことだろう。
こいつを見たら、もう何から何まで魅せられて息する暇もなかった。
最序盤のアジアっぽい撮り方から、トンカチの戦いシーンのカッコ良さ・ストリートファイターっぽさ、しばらく餃子食えねえなこりゃ、そして衝撃の展開、ええ!ああ!!!あの、あれがそれで!!ひやああああ!えぐい!酷い!酷だ!ペロペロしてんじゃねえ!!だめだ!やめろおおおそれだけはやめてくれえええ!!!なんちゅう・・・あああ、えええええ!はさ・・はさ・・やめなさい!やめなさい!あああ痛い痛い!!!て、お前もかい!・・・・エンディングを見ながら暫し心をシャットダウン。
もうネタバレは絶対絶対絶対禁忌なので、なんにも語りはしないが、これは見なくちゃならん映画だ。一人でね。ちなみに原作は日本の漫画で、スパイク・リーのアメリカ版もある。
レビューなのに何も語れない僕はこの映画の某シーン後みたいになってしまった。
なのでちょっと俳優さんくらい語っておこう。
チェ・ミンシクの変貌っぷりは、由美かおるの脱ぎっぷりをも越えるもはや人外の者。
カン・ヘジョンの可愛さに見惚れているとけっこうな火傷するぜ!
ユ・ジテを殴り殺したい・・・そう思い始めたらもうこの映画の奴隷だ。
兎にも角にもオールド・ボーイは最凶最高であった。
まだまだ観たい映画が増えそうだ。
まとめ
プライムビデオで何十本か映画を見た。
プライムビデオ、というかHuluなどのストリーミング配信全てに言えるが、見よう見ようと思っていたけど見てなかった映画にひょいと出会えるのが一番良かった。
しかも手軽に安くだ。
かなり昔の映画で見よう見ようと思っていたけど、レンタルビデオ屋に行くといつも新しい作品に目移りしがちで、結局手を出さなかった作品なんかを観やすい。わざわざ借りて返すってのもねえ~っていう微妙なラインの映画だ。
プライムビデオなら年額3900円だから月に2,3本も見れば,元は取れた気になる。
今は使ってなかったPS3にアプリをダウンロードしたので、すぐに気軽に空いた時間にでも観ることができる。
・・・おかげさまで引きこもりになってしまった。
また他におすすめ映画があれば、教えてください。
関連リンク
このランキングと被ったりしそうなのは避けたりしたけども、プライムビデオでも取り扱っている作品が多いので良かったら見てやってください。