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「歴史嫌い」が「歴史好き」に変わるためのオススメ入門本

「歴史が苦手科目」という人は多い。

歴史はただの暗記モノではないのに、現状の日本の歴史教育は苦行のような丸暗記方式だから仕方がないとは思う。

そんな歴史嫌いな方々が「歴史好き」になっていただけたらなあ~という淡い思いを込めて、歴史好きになるためのオススメ入門本を段階的に紹介してみよう。

 

 

 

まずは「歴史は流れている」ということを知る

 

まずは「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ということで、最低限の知識は蓄えておきたい。

歴史が苦手な人の最大の弱点は、そもそも興味が無いことと、歴史の流れを意識しないことである。

さもなければ「墾田永年私財法」と何度も紙に書いては無理矢理覚えさせられ、「なんちゅうネーミングセンスだボケ野郎!」と古の先人を呪う羽目になる。

 

歴史は常に流れている。

アレキサンダー大王がいなければ仏像はなかったし、島津家がいたからルイ・ヴィトンのバックはああなったのだけれども、その歴史の流れと関連付けのカオスを面白いと思えるかが「歴史好きと歴史嫌いの関ヶ原」である。

 

そのためにも、まずは日本史と世界史の年表はしっかり見ておきたい

暗記ではなくて、だいたいの流れを知ることが前提だ。

例えば

奈良の都にペルシャ人役人がいた…木簡に名前 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

最近こんなニュースが有ったが、同じ8世紀のお隣中国ではシルクロード全盛期でペルシャ人役人は普通にいたし、ペルシャ人将軍の反乱なんかも起きている。

だから8世紀の奈良にペルシャ人がいて「タタミ、キライ。ヤッパリ、ジュウタンガヨイナア~」なんて言っていたかどうかは知らないがペルシャ人が存在しそうなのは頷ける。

そしてそして畳が登場するのはもっと後世なので、8世紀のペルシャ人どころか日本人もこんなことは言わないのは言うまでもない。

 

・・・畳は置いておいて、「こんな昔にペルシャ人が日本にいたとはねえ」なんて調べていく内に「日ユ同祖論」のような怪しい小話も見えてきたり・・・とWikipedia的に知識欲求が枝分かれしていくころが歴史の一番楽しいところ。

 

ということで、冒頭の「いっきに! 同時に! 世界史もわかる日本史」は、すんごいかんたんな年表だが、日本史と世界史の相関が書かれていてとても面白いので、歴史の流れを知るにはもってこいなのだ。

しかも手塚先生の絵までついている。アッチョンブリケ!

 

 

 

「歴史上の人物」に親近感を感じよう。

歴史上の人物といえば、聖人君子もしくは妖精の類のような非人間的なイメージがしてしまう。

でも所詮同じ人間だ。

80年代のアイドルじゃないんだから、ウ◯コだってする。

浮世離れな偉人ではなく、あなたと同じ人間だという親近感を湧かせようじゃないか。

 

歴史上の人物の身体測定

千利休:180cm

でけえよ!茶を点ててる場合か!そりゃ140cmくらいの秀吉がムカつくわ!

福山雅治と同じくらいの身長だった千利休先生。スケールは全然侘び寂びじゃなかった。

そんな感じで歴史上の人物の身体測定が載っている名著。

江戸時代より奈良時代のほうが日本人の平均身長が高かったり、西郷隆盛は110kgの巨漢だったり、徳川綱吉は身長124cmだったり・・・他にも持病だったり死因が乗っているので非常に人間味が出て親近感湧くこと間違い無し!

 

 

歴史上の人物も病には勝てません

偉人だって病気します。

というか昔の医学というのは、オカルトに近い分野なので、僕は十字軍の医師にかかるくらいなら死を選びます。

この本は偉人たちの死因を現代医学の眼から考察したもので、今では抗生物質一発で治ってしまう簡単な病気で歴史上の人物がコロッと死んでいたりするのは悪い意味で親近感が湧く。

 

ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀」では、世界史も取り扱っている。

ここで面白いと言ったら失礼だが、けっこうナイスタイミングで病気になってしまう偉人が多い。歴史のターニングポイントには、かなりの確率で「病気」が関わっている。例えば武田信玄が養生していたら、信長は「名古屋の調子乗ったDQN大名」として歴史に名を残していたかもしれない。

 

そしてさすがに四条天皇の死因については、涙を禁じ得ない。

崩御については、幼い天皇が近習の人や女房たちを転ばせて楽しもうと試みて御所の廊下に滑石を撒いたところ、誤って自ら転倒したことが直接の原因になったという。wikiより

享年12歳

 

 

涙ぐましい倹約は今も昔も変わりなく

いつの時代も懐事情は寂しいもの。

江戸時代の武士といえば、ふんぞり返って百姓を虐めている・・・なんて印象だがこれが全く違う。

武士の命である刀を質に入れるか迷いながら、どうにかこうにか一生懸命生きている我ら庶民の涙ぐましさがこの本にはある。

冠婚葬祭や出張の準備にかかる金から、自分の小遣いまで、ある記録魔のおかげで当時の世相から息遣いまで聞こえてきそうだ。

やっぱり家計の事情が一番親近感が湧くね。

 

「いやあ~昔の人も倹約してたんだなあ~日本人は真面目だねえ~」

・・・と思いきや、我らが先人も破天荒な人がいるもので。

元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世

この本は「意識低い系武士」の詳細な日記である。

この朝日文左衛門重章なる男は、趣味(酒・芝居)と女に目がない意識低すぎる武士なのだが、なぜか事細かに日記だけは真面目に付けている。

しかも「女ネタ」は嫁さんにバレないよう暗号化までしているという抜け目のなさ。

今でいう「隠しフォルダ」的なアレだろうか?

文科省の方、意識低い系の歴史こそ日本史の教科書に加えるべきではなかろうか??

 

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劇薬注意!「歴史の固定概念」を吹っ飛ばすヒロポン本

この辺まで読んでもらったら、「歴史も意外におもろいやないかい!」と関西弁で言っちゃうくらいになったのではなかろうか?

本当ならこの辺で歴史漫画とかもおすすめしたいのだが、それはまたの機会に。

 

だがしかし人の思考とは秋の空のように移ろいやすいもの。

ここで歴史好きにさせるための禁断のクスリをぶち込む!

このクスリは威力も極大だが、依存性がすこぶる酷いので、おうちの本棚が蔵書の重みでへし折れるくらいの覚悟をしていただきたい。

 

 

悲喜交交ジャレド・ダイアモンド先生の大ヒットヒロポン本の登場だ!

これを見たら、『学校の教科書これだけでええやないかい!』と思うに違いない。

今まで我々が「なんとなく」思い込んでいた歴史固定概念をぺんぺん草も残さないほど焼き尽くされる。

歴史好きに「歴史本のハンス・ウルリッヒ・ルーデルや!」と言わしめた名著中の名著。

 

歴史を学んでいると、脳みその端っこに「白人様は強え」と固定概念がハーケンのようにブチ込まれる。

「白人様>有色人種」という歴史の公式だ。

明治維新前後、当時の日本のお偉いさんは「わあ~中国兄さんが白人にボッコボコにされてますやん!わてらもこないなったらたまりませんわ~というか辺り見渡したらみんな白人の植民地ですやん、大ピンチですやん」となって、もうやたらめったら脱亜入欧した。もう憲法から髪型まで、みんな列強と呼ばれた白人のマネを始めた。

その後、列強に肩を並べるくらい頑張った日本は、調子に乗りまくった結果、白人の大ボスにフルボッコにされて、もう嫌というほど白人様の恐ろしさが身に滲みたのである。

 

でも日本はまだマシな方で、世界中はもう白人の植民地だらけで、随分ひどい目にあったのである。

「白人様>有色人種」という公式は、そんな中で必然的に生まれたのだ。

 

だが、この「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎」は、そんな固定概念を良い意味で裏切る。

ものすごい簡単に言うと、すべては「運」だったのだ。

スペイン人がインカ帝国をいとも簡単に滅ぼしたのも、全部「運」だった。

白人が人種的に優勢ということはなく、白人が居着いた場所とインカ人が住んでいた場所、そこに秘密が隠されていたのだ。

そしてそしてそれは日本人にもいえる。人種に優劣なんて無いのだ。そこにあるのは文化の違いのみ。だからお互い尊重しましょうねという話。

 

これはぜひ読んでほしいので詳細は書かないが、今までの固定概念がベロっと剥がれ落ちるであろうこと間違い無し。

ちょっと強引な部分もあるが、歴史というものの見方がゴロっと変わるだろう。

そしてその固定概念が吹っ飛ばされる時の快感を味わえば、もうあなたは歴史好きなのだ!!!!

 

 

まとめ

お気づきだろうが、歴史が嫌いな人にとってはナンノコッチャ分からない小ネタが入り交じった内容になってしまった。

でもこういう小ネタでほくそ笑むことができたら、歴史は楽しくなるんだよね。

今回は歴史を好きにさせるオススメ入門本ということで、

①とりあえず歴史はただの暗記モノじゃなくて流れているということを知ってもらい、

②歴史の人物の化けの皮を剥ぎ、

③固定概念をぶっ壊す。

この作業こそ、「歴史好き」になる王道の流れだと思う。

歴史好きな人は、絶対この流れを経て、今に至ったわけだ。

・・・と、勝手に言ってはみたが、歴史好きな皆様どうでしょうか?

 

ああ、あとてっとり早く一冊で教えてよ!という方は、

 

これ読んどけば間違いない。