男の冷え性・寒がり体質を改善するために実際効果があったコスパ良いもの
僕は男であるにも関わらず、稀代の寒がりである。
真冬になると、手足が文字通り氷のように冷たくなる。学生時代は友人の首筋に手を突っ込んでビックリさせていた。
なので「アイスマン」「半分死んでる男」なんて言われていたのは良い思い出。
しかし、さすがに30歳を越えてくると、寒さのせいでライフポイントまで削られていくようで、仕事や生活の質が大いに下がっている。
今回、初めて冷え性・寒がり体質改善を目指して色々やってみたので、実際に効果があったものを挙げてみる。
血流改善のために鉄分サプリメント
手足の冷えはたいてい血流に問題があるようだ。
血流がドロドロだったり、そもそも血の量が少なかったり、酸素を運ぶ赤血球が小さかったりなどなど。
なので、ホルモンの関係で赤血球量などが低い女性に冷え性が多い。
何故か僕は健康診断でいつもこの部分が引っかかる。低血圧で赤血球が小さく、「随分薄い血だねえ」と先生に言われてしまう。
そこで代名詞の鉄分摂取を行ってみた。
鉄はご存知、血液を作ってくれる栄養素。
鉄分はレバーやほうれん草なんかで摂取できるが、大量に食べるのはきつい食材だ。しかもお金がかかる。
ここはサプリメントに手助けしてもらおう。
Amazonのクチコミで一番良く、鉄分サプリメント売上一位でしかもコスパが良い「ディアナチュラ ヘム鉄」を利用してみた。Amazon定期便で買えば、500円ほどで購入可能だ。
一日一粒飲むだけ、味が特にない。ヘム鉄なので吸収も良い。
効果の程は、クチコミにもある通り、人それぞれ。一つ言えることはプラシーボ効果は確実にある(笑)
実際、服用して3ヶ月ほどで健康診断があったが、前回既定値より低かった血液の項目が改善されており、標準値内になんとかたどり着いた。
鉄分摂取だけが原因ではないだろうが、それなりに効果はあったようだ。
夜間「自分の冷たすぎる手足にあたって起きてしまう現象」がなくなったので、よく眠れるようになった。
睡眠前の飲み物
普段、入浴後にコーヒーを飲んでいた。
ほっと一息ついて、読書などの趣味の時間を楽しんでいたのだが、どうやらこれも冷え性に良くないとのことだ。
コーヒーはカフェインの効果により、血管が収縮され、冷えの原因になるようだ。しかも夜間に飲むと、これまたカフェインの効果で眠りづらくなる。
そこで、夜間の飲み物をココアとチャイに変えてみた。
ココアを飲むとポリフェノールの効果により、血管が拡張され、手足がポカポカしてくる。また食物繊維を含み、活性酸素を減らすなどの作用がある。
ミルクココアは砂糖などが多く含まれているため、本当は「純ココア」がオススメなのだが、値段が高いのでまずは安いミルクココアを飲んでいる。
効果の程は、コーヒーを飲んでいたときより寝付きが良くなったことはある。というか夜間のコーヒーを止めたことに効果があったような気もするが。
チャイはインド旅行時によく飲んでいた。
こちらもマサラなどのスパイスの効果で体があたたまる。
夜間の飲み物は白湯が最強らしいが、味気ないし、せっかくのほっとできる時間に一味加えたいならば、ココアかチャイがおすすめだ。
外出時は登山服
箱根駅伝なんか観てるだけで寒くなってしまう冷え性の方、辛い朝の出勤は何を着ているだろうか?
低血圧で朝は半分意識ない僕は、外に出るだけで地獄だ。車での通勤だとはいえ、車内はすぐ温まらないし、駐車場から会社までけっこう歩くし、仕事でも外出することもある。
冷え性人間の真冬外出服装は、登山装備がコスパ良い。
屋外での体温低下の原因は、気温と風による冷えだ。
気温はわかるが、風もかなり体温を奪っていく。登山愛好家におなじみ、風速1mで体感温度一度低下なんて格言があるくらい、風は冷えの大敵。
なので、コートなどのアウターは、防風性の高いものがオススメ・・・と言いたいところではあるが、仕事柄なかなか難しい人も多いだろう。
登山服で思い出すのは、フリースやダウンジャケットではなかろうか?
だが、昨今の流行を見ていると、このフリースやダウンジャケットの使い方を間違っている人が多い。
フリースやダウンジャケットは『中間着』と呼ばれるものだ。
中間着の役割は、暖かい空気を溜め込むこと。登山では、汗などを放出しやすいベースレイヤー(下着)の上に中間着を着て、アウターは防水防風のジャケットを羽織る。
登山にいくわけではないので、ここまでやる必要はないが、要するにフリースやダウンジャケットは中に着るものだ。
本来はコートなどの下に、薄手のフリースやダウンジャケットを着るのが正しい。
ユニクロ製品でも十分だと思うが、やはり本格登山装備のほうが断然効果が高くコスパは良い。
しかも登山装備はそうそう壊れたり破れたりはしないし、薄手でもかなり暖かいので仕事や家でも使い勝手が良い。モコモコしないので、女性には特にオススメ。
登山装備最強コスパといえば、日本が誇るmont-bellだ。
ユニクロより少し高いくらいで、本格的な登山装備が買える。
フリースでオススメなのが、この「U.L.サーマラップ ジャケット」だ。
229gと軽量でかなり薄手だが、実際着てみると本当に暖かい。しかも屋外でも暖かさをキープできる。
フリースは洗濯もしやすいし、ダウンジャケットより扱いやすいので、仕事着にも使える万能選手だと思う。
ダウンジャケットは「スペリオ ダウンジャケット」がおすすめ。
13000円と値段は張るが(登山装備だと格安)、薄手でポケットに入るくらい小さく畳めるのに、非常に暖かい。
先程も書いたが、ダウンジャケットはあくまでも中間着なので、薄ければジャケットやコートなどの下に着やすいし運動しても嵩張らない。
だが当然薄くなると、暖かさは低くなってしまう。
そこで登山用ダウンジャケットは、とても高品質なダウンを利用している。
ダウンジャケットは、鳥の羽毛であるダウンが膨らむことで層を作り、そこに暖かい空気を閉じ込めるから暖かい。
高品質なダウンとは、この膨らんで層を作ることに長けている。なので少量でも、安いモコモコの分厚いダウンジャケットより暖かい。
このダウンジャケットがあれば、真冬の屋外でも暖かく過ごせるし、薄手なので家の中でも着れる。
だが、ダウンジャケットは気軽に洗濯が基本的にできないので、そこがデメリットではある。
他にも、登山用の手袋や靴下はかなり暖かいのでオススメだ。
寒いのが一瞬でも嫌だという人は、全身登山装備であれば一日中冷えること無く過ごせる。
最近はユニクロもアウトドア系商品も出ているので、値段をできるだけ低く抑えたい人にはオススメだ。基本はここで書いたように、中間着は高品質で中に着やすいものを選べば良い。
ちなみに最強コスパは「ワークマン」である。
寝る前にストレッチ
地味だが、これが一番大事かもしれない。
冷えの原因の大半が、血流によるものだ。
これにより肩こりなんかも起こるので、寒い時期は特に辛い。
男性の場合、女性より体が固く、筋肉の柔軟性も低い。しかも痩せ型の人は脂肪も少ないのでとにかく寒い。
なので男性の寒がりさんは、マッチョになるか脂肪の塊になるのがベストだが、そうも言ってられないのでストレッチがオススメ。
体を温めるストレッチといえばヨガ。
本格的にやるのは大変だし面倒なので、寝る前に布団の上でできるヨガがオススメ。
ストレッチ効果で血流が良くなるし、筋肉の緊張も落ちるのでリラックスできる。
特に重点的に行いたいのは、骨盤周辺のストレッチだ。
骨盤周辺の筋肉は、大きい筋肉が多いため血流が良くなりやすいし、姿勢にも影響しやすいので体質改善効果もある。
男性の場合、骨盤が硬い人が多いので騙されたと思ってやってみると良い。
初めは面倒くさいけど。
僕は嫁さんの影響でやってみた。初めは体が硬すぎて、体操前のポーズが取れないこともあったが、次第に慣れてくる。
寝る前の5分でも良いのでやってみると、睡眠の質もあがり、翌日の身体の感じがぜんぜん違ってくる。
結局は「にんにくパワー」
これは冷え性に関係ないかもしれないが、結局は「にんにくパワー」かもしれない。
僕は冷え性かつ低血圧で、慢性的に眠い。上記の体質改善で冷え性はかなり改善したが、この眠気だけは一向によくならない。
これはたまの夜更かしと労働意欲が皆無なのが原因なのは承知している。
昼食後の時間はとにかく苦痛で、まぶたが落ちないように必死で耐えているのが現状(仕事しろ!)
そんな虚しい格闘を見てなのか、友人に「にんにくを食え」と勧められた。
この友人は、次の日に会議があるとわかっていても、焼肉でにんにくのホイル焼きを頼むような勇者である。
僕はそんな度胸はないので、「黒酢にんにく」を買ってみた。
おそらく、このにんにくパワーがサプリメント界最強だと思う。
なにが最強かというと、プラシーボ効果最強なのだ。
プラシーボ効果とは、実際効果があるかどうか関係なく「なんかクスリのんだし効いてるんじゃないか」というアレである。ある実験では、薬と称してラムネ菓子を与えたところ、数値的にも本人の自覚的にも効果があったとか。人間はそういう動物である。
僕は非常に影響を受けやすいタイプで、このプラシーボ効果を絶大に浴びる男である。
「俺はにんにくパワーを得た」→「俺、最強」という簡単な公式のおかげで、日中の眠気がなくなった。これは恐ろしいパワーだ。学生時代から苦しんだ眠気が一掃された。これは超個人的な理由なので効果の程はわからないが、にんにくパワーはとにかく最強だ。
まとめ
結局はにんにくパワー!といいたいところだが、他の対策も効果があったと思う。
全部一緒に試しているので、個別判定は難しいが、そこまでお金はかからないので試してみる価値はあったように思う。
冷え性人間にとって、冬はとにかく辛く、鬱っぽい気分になり、引いては人生を損した感覚に陥る。僕は本気で沖縄移住計画を立てたくらい寒いのが嫌いなのだ。
今回の実験により、以前より冬の辛さが減少したように思う。
それが一番の効果であったように思う。人間、楽しく生きなくては。
nounai-backpacker.hatenablog.jp
こちらは自宅改善。
スコセッシ監督のおすすめ「実録ジェットコースター人生映画シリーズ」
世界の男たちが愛する映画監督マーティン・スコセッシ。
多作かつ名作揃いの名監督だが、その中でも特にオススメなのが「ジェットコースター人生映画シリーズ」である。
これは、「アメリカンドリームで大金を掴み、幸せの絶頂から垂直落下式に運に見放され自業自得の地獄まで落っこちる映画」のことをいう。
今回はそんなスコセッシ節炸裂なジェットコースター映画をまとめてみる。
目次
スコセッシ節「ジェットコースター人生映画」の基礎
だいたい起承転結はどれも同じなので、簡単に典型的な流れを書いておく。
①起
主人公はアメリカンドリームを夢見る青年。野心家だが、だいたい出自は貧しい。
②承
だいたい悪の組織に加わり、人脈や頭脳を駆使してどんどん成り上がっていく。
だいたい時代の潮流に乗っていく。そしてだいたいこの辺で女かクスリに手を出し始める。
気づけば莫大な財産を築く、そして決まって超絶美人だが性格最悪な美女と結婚する。
だいたい結婚式の幸せそうなシーンが流れたら、折り返し地点だ。
③転
浮気がバレる、シャブ中になる、FBIが登場、嫁さんが罵声を浴びせてくる・・・
この当たりから悪事がバレそうになり家業は傾き、仲間に裏切られ、家族は崩壊していく。
この落方の描写こそ、スコセッシ節の極意であるから刮目してみよ。
④結
だいたい逮捕され裁判になる。だいたい裁判で仲間を裏切る。もちろん家族に捨てられる。
「こいつ自業自得やんけ」と思った時にエンドロール。
これぞスコセッシ節の美しき青きドナウ。ここからは見事にこの流れに沿ったオススメ映画を紹介する。
グッドフェローズ
スコセッシのジェットコースター人生映画最高傑作は、間違いなく『グッドフェローズ
』
アイルランド系の貧しい少年ヘンリーが、イタリア系マフィアの一員になり、成り上がっていく話。
スコセッシ監督映画で決して外せないデ・ニーロとペシ兄さんが揃って登場している。
マフィア内で出世していくヘンリーは、その中でもとりわけ凶悪なデ・ニーロとペシ兄さん演ずるジミーとトミーと共に悪事に手を染めていき、莫大なマネーを手にする。
この映画のジミー&トミーはとにかく凶暴で、特にトミーが少しずつキレていく様は本気でビビってしまう。
マフィア役ペシ兄さんは、チビでギョロ目で決して怖そうな感じではないのだが、とにかく「ヤバイ」という言葉だけで思考停止してしまう恐怖感がある。ぜひ一度観て欲しい。ちなみにホームアローンでボッコボコにされる泥棒の小さい方であるのはいうまでもない。
グッドフェローズは、スコセッシ映画では珍しく、主人公ヘンリーの妻であるカレンの目から見た世界が描かれている。
ユダヤ系の厳格な家庭で育ったカレンが、マフィア社会に触れることで、少しずつ暴力への恐怖感が権力やマネーにより薄れていく様は必見だ。
ヘンリーは、ボスであるポーリーとの約束を破り、麻薬の密売を始める。
莫大なマネー、クスリ、愛人、見事スコセッシ役満となったヘンリーは、ここから見事転げ落ちていく。
グッドフェローズの怖さはここからが本番だ。
ヘンリーは、かつての盟友であったジミーに殺されるのではないかという恐怖感に包まれていく。ジミーはヘンリーが自分を検察に売る代わりに助かろうとしているのではと疑っていた。
麻薬密売がバレてポーリーに破門にされ、ジミーに命を狙われ、疑心暗鬼に陥ったヘンリーの恐怖は、マフィアの中でしか生きてこなかった男の弱さであった。
グッドフェローズは、名優たちの過激な演技と50年代からの古き良きアメリカの描写が素晴らしい名作だ。
ちなみに実話。
ウルフ・オブ・ウォールストリート
グッドフェローズの金融版「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
正直、ストーリーはほぼグッドフェローズだ。
ディカプリオ演ずる金融マンが、悪徳商法で巨万の富を得ていくストーリー。
マフィアではないが、やっていることは金融マフィア。
こちらは暴力よりも、マネー・女・クスリというスコセッシ定食セットをこれでもかと喰らっていくので、家族で見たくない映画の栄えある一位である。
ディカプリオ率いるイカれた登場人物たちのものすごい酒池肉林ぶりもさることながら、その周辺の人物も大概イカれているので、真面目な普通の人間はほぼ登場しない。
物語後半になると、ディカプリオは常時ラリっている。だが今作のディカプリオの演技は神がかっており、これでアカデミー主演男優賞が取れなかったのが理解できない。
タイタニックのレオ様を観たあと、この映画を観たら、真面目な人は泣いてしまうだろう。これは「インターステラー」観たあとのマシュー・マコノヒーにもいえる。
スコセッシが求めるスコセッシ・ガールの最高傑作は、この映画のマーゴット・ロビーだろう。とにかくビジュアルがスゴい。絵力が半端なく、また白い粉との相性も素晴らしい。
この映画の見所は、マネーゲームという善悪の概念がない世界を舞台にしたところだ。
マフィアのように、すべて法の外での仕事ではない。
マネーゲームでは、騙す側も騙される側も欲望に身を委ねている。結局は法律により罰せられるのだが、主人公が言うように、大手の証券会社も似たようなことをやっている。サブプライムローンがまさにその典型だ。
この映画では、登場する人間が露骨に欲望をぶつけ合っている。そこに善悪はない。
富を求めることを悪とするなら、貧しいことは善なのだろうか?
「それ違う!」というメッセージが込められた映画だ。
ちなみにこれも実話である。
カジノ
デ・ニーロとペシ兄さんが再登場した「カジノ」
デ・ニーロ演ずる主人公サム・“エース”・ロススティーンは、ギャンブラーからカジノ経営者にまで成り上がった男。
もう皆さんおわかりだろうが、頂点を極めた時にブロンド美女と結婚する。
これが映画史上最悪の女の一人、シャロン・ストーン演ずるジンジャーである。
先程、マーゴット・ロビーがスコセッシ・ガールの最高傑作と書いたが、こちらはスコセッシが描きたかった悪女像の最凶傑作だ。
呪われた宝石のように、ジンジャーを手に入れてから一気に奈落の底に落ちていく。
そこにはこれまたスコセッシ映画名物の「成金に群がるヤバイ人たち」が手を貸している。
ここでペシ兄さんの登場だ。グッドフェローズで演じたトミーよりもさらに凶悪なニッキー、そのヤバさといったら万力拷問や万年筆で滅多刺しなどなど閲覧注意の危険度。
この映画は、女と友人に振り回されて何もかも崩壊していく哀れな主人公エースに深く同情するのが正しい見方だ。
言うまでもないが、これも実話。
まとめ
「わかっちゃいるけどやめられない」のが実録ジェットコースター人生映画シリーズ。
他にもレイジング・ブルやアビエイターなんかも似たようなストーリーだ。
だが、この乱高下する苛烈な人生こそ、人間なのだといわんばかりの秀作揃い。
そこに教訓めいたメッセージ性はない。ただのほほんと過ごしているよりも、こんな人生のほうが素晴らしい!これぞ映画だ!とスコセッシ監督は思っているのかもしれないが僕は御免だ。
これらの作品はAmazonプライムならAmazonビデオでだいたい見れるようになっている。年間3900円で見放題なのでオススメします。
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