映画

ナウシカの絶望

ナウシカの絶望とは、あらゆる社会問題が『増えすぎた人間』にすべて原因があると考えた末法論。 左寄りの宮崎駿はマルクス主義が「増えすぎた人口による諸問題を理性と科学で解決するハウツー」でしか無いと挫折し、最終的解決とは人口を減らし所有の概念す…

「パラサイト」格差社会の本質と民主主義の欺瞞

やっと見たよ『パラサイト 半地下の家族』 韓国映画らしい人間のドス黒いところをにしりつけるように刻印した濃厚ドラマ。 この映画は公開時からいわれているように、「格差社会」がテーマとなっている。 だが、単なる格差社会ドラマでもなく、ドキュメンタ…

AKIRAで人生変わっちゃうのはなぜか? AKIRAと中二病についての中二病的考察

nlab.itmedia.co.jp 『AKIRA』がBLかどうかはさておき、AKIRAで人生変わっちゃうのはなぜかという話については大きく頷いたせいで臓物が出たかと思ったぜ。 これはAKIRAを観ることにより人生が変わっちゃうという、いわゆる『精神的健康優良不良少年(少女)化…

ブラックコメディ映画『JOKER』が突いた現代社会の痛いところ

ストーリーやホアキン・フェニックスの演技は言うまでもなく素晴らしかったので、今回は映画「JOKER」が皮肉る現代社会の痛いところをブラックに晒してみたいと思う。 ※ネタバレ注意 格差社会の構造 無敵の人が生まれるまで ラストシーンの意味 // 格差社会…

『カメラを止めるな!』はゴスロリファッションで池上彰が消費税増税の説明をしているような映画

やっと見たよ「カメラを止めるな!」 この時代にこの脚本を大真面目に書いた上田慎一郎監督とこの映画を作ったスタッフとこの映画にGOサインを出したお偉いさん全てに感謝の意を込めて宇宙に打ち上げるレビューを書いてみました。 壮大な学園祭ノリと2つの…

『平成狸合戦ぽんぽこ』は戦後左翼運動群像劇・・・と勘繰って観ると面白い

久しぶりに『平成狸合戦ぽんぽこ』を鑑賞した。 もう十回以上鑑賞しているが、歳を重ねるごとに捉え方が変わってくる稀有な映画でもある。 そんな「ぽんぽこ」を戦後左翼運動群像劇と勘繰って観ると面白いという話。 // 敗北した左翼運動群像劇 高畑勲監督と…

「はじまりへの旅」理想的な人間が浮いてしまう現代社会

「はじまりへの旅」を観た。 今年一番良かった。というか、人生でもトップ10に入る名作である。 家族愛をテーマに、狩猟から哲学から万引きまで描く奥の深い作品。 つうことで、レビューしてみよう! 目次: 普通じゃない家族 孤独な革命家 家族の絆 まとめ…

『スリー・ビルボード』は究極のブラックコメディ

久しぶりの「やられた~映画」であった「スリー・ビルボード」! 鑑賞後のなんとも言えない余韻は、Wikipediaでマーティン・マクドナー監督がブラックユーモアの天才と書いてるのを見て、すべてが丸く収まった。 この映画は、ブラックコメディだったのだ。 …

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を見て働くこととは何かを考える

この映画、ずっと見たかったんだけども、やっとアマゾンプライム会員なら無料で見ることができるようになった。あ、実質無料ではない。 映画自体はとても面白かった。この映画は「働くこととはなにか」を考えさせてくれる。 「働くこと」「労働」は、この時…

『ゲットアウト』のブラックジョークにやられた

一言・・・やられた! 低予算ながら世界で大ヒットかつ物議を醸したという『ゲット・アウト』 黒人差別を扱ったように見せてからの大どんでん返しは、衝撃的であった。 とにかくやられた感満載のこの作品に漂う怪しい空気感を分析してみる。 ※ということで、…

「ラ・ラ・ランド」=夢と現実と犠牲

ついに「ラ・ラ・ランド」がAmazonプライムビデオで見放題になった。 基本的に映画を鑑賞する前に事前情報はほとんど入れない方なので、「ミュージカル仕立ての恋愛映画」くらいにしか思っていなかった。 ただラ・ラ・ランドのデミアン・チャゼル監督の前作…

『バーフバリ』を感じた

マサラ臭い風により噂は聴いていたが、ついに『バーフバリ』を観た。 否、バーフバリを感じた。そう、先生が言われた「Don’t think. FEEL!」である。 バーフバリのS・S・ラージャマウリ監督(現代の琵琶法師)は、先生のことを非常に尊敬しておるようだが、ま…

『特に30歳前後の』男性が喜びそうなオススメ映画まとめ

男が好きな映画は数多いけれども、特別に男性支持が圧倒的な映画というのもある。 そんな野郎臭い映画が大好きなので、まとめてみたのだが、どうも30歳という自分の年齢にも寄りまくった選択だというのが否めない。 長寿化と晩婚化進む日本では、30歳とはま…

スコセッシ監督のおすすめ「実録ジェットコースター人生映画シリーズ」

世界の男たちが愛する映画監督マーティン・スコセッシ。 多作かつ名作揃いの名監督だが、その中でも特にオススメなのが「ジェットコースター人生映画シリーズ」である。 これは、「アメリカンドリームで大金を掴み、幸せの絶頂から垂直落下式に運に見放され…

#2017年一番良かった映画は、もちろん「ダンケルク」

#2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》 Sponsored by Netflix ・・・ということで、お題に乗っかってみる。 nounai-backpacker.hatenablog.jp 今年見て一番良かったのは、間違いなく「ダンケルク」だ。 劇場で鑑賞し、かつBlu-rayまで買ってしまった…

T2とトレインスポッティングはもはや宗教である

ついに見た! あのヘロイン中毒たちが帰ってきた! そしてダニー・ボイルの中毒患者たちには最高にキマるドラッグだった。 前作とT2を見通してみて、トレインスポッティングの世界観は宗教だということに結論づけたので、その考察を書いてみよう。 目次: ト…

安易なマンガの実写化は邦画のディストピア【ネタ記事】

「鋼の錬金術師」の実写版の酷評がネット界を飛び回っている。 チケット代と等価交換できねえ!とかなんとか。 もちろん僕は鑑賞する気がミジンコほどもないので、何も語らない。 だが、日本映画産業はなぜこのような蛮行を繰り返すのか? デビルマンという…

『君の名は。』がなぜヒットしたのかわからないので考察した。

昨年大ブームとなり、世界的なヒットを飛ばした「 君の名は。」を、やっと見た。 実際見たところ、たしかに面白かったが、そんなに大衆向けのアニメではないのになぜあんなにヒットしたのかかなり疑問に思った。 アニメへの受容が深い日本であっても、内容は…

映画『ダンケルク』は戦争映画ではない。

久しぶりに映画館へ行った。 クリストファー・ノーランとハンス・ジマーのコンビは映画館で見なければならない。 2Dだったけども、本当はIMAXシアターに行きたかった。 つうかIMAXで見なければ、死ぬまで後悔しそうだ。 でも、とにかく歴史を変えるような映…

ジブリパークを妄想してみる

www.chunichi.co.jp ジブリを無条件に愛す僕にとって、吉報かつ不安なニュース。 ジブリ作品が脳髄の最深部にまで浸透しているため、ジブリパークがどのようになるかを勝手に妄想してみる。 目次: 最寄りの駅からはネコバスで 入場券はラピュタのロボット兵…

「ビッグ・リボウスキ」のデゥードな生き方が実は幸せなんじゃないか説

「ビッグ・リボウスキ」という映画をご存知だろうか? コーエン兄弟の傑作カルト・ムービーである。 自堕落なおっさんが悲喜交交なバカ騒動に巻き込まれていく話なのだが、現代において終始ダメなそのおっさんの生き方が実は幸せなんじゃないかと思ってきた…

映画『セッション』が教えてくれる「人を指導すること」について

今週のお題「部活動」ということで、最近見た映画「セッション」を上げてみよう。 この映画はあの「ラ・ラ・ランド」の監督デイミアン・チャゼルの出世作にして、超低予算ながらアカデミー賞で5部門にノミネートされた下克上作品。 猛烈教師とそれに耐える生…

家族映画としてみる「ゴッドファーザーⅡ」~ビトーとマイケルの違い~

「ゴッド・ファーザーPART2」を再見した。 かの映画は、語るまでもない名作、しかも続編モノの数少ない傑作という伝説的存在である。 この名作をマフィア映画としか思っていない人が多いが、これは純粋な家族愛をテーマにしたシチリア移民版サザエさんなのだ…

「マネーショート」を見て、サブプライムローンの闇の深さを知る。

マネー映画は数ある。 だいたいがカネの魔力と効力を存分に味あわせたあと、最後に人間の感情の乱高下に嫌気が差して清貧思想に行き着く。 マネー・ショートは、かのサブプライムローンを扱ったノンフィクション映画である。 経済用語が飛び交う難解な映画で…

Amazon「Kindle Fire HD8」レビュー 『Amazonの奴隷になるならば《迷わず買い》なコスパ最強タブレット』

買っちまったよ! Amazonに全魂売っちまったよ! いきなり結論だが、Fire HD 8は『Amazonプライム会員なら買い』だ。 そうであれば、あらゆるスキマ時間を豊かにできるコスパ最強タブレットである。 そんなこんなをメリット、デメリットも交えてレビューして…

「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」が好きな人にオススメすぎる「有田と週刊プロレスと 」は正直参ったね!

nounai-backpacker.hatenablog.jp いや、参ったね。 ところで「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」という伝説のラジオ番組があったことをご存知だろうか?※詳しくは上のリンクで! このラジオ番組のせいで人生狂わされた僕みたいな人間は多いと思う。…

「現実逃避したい!」という時に見たいオススメ映画ーAmazonプライムビデオから愛をこめてー

現実逃避とは、外的ストレスから己を守る手段ではありますが、現実逃避ばかりしていると僕のようなダメ人間になってしまうのもまた現実であります。 なので現実逃避し過ぎないように、優しく現実と向き合えるような映画をご紹介することによって皆様をやんわ…

男性目線からオススメする恋愛映画

いつもドンパチ映画やヤ◯ザ映画やカンフー映画ばかり紹介しているので、今回は『珠玉の恋愛映画』をジャンル別で紹介しようと思います。 少し男性目線よりですが、女性の方にも参考になるのではないかと思います。 社内恋愛映画『ポリス・ストーリー』 三角…

アメリカ人が大好きそうな青春映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」

アメリカは西海岸、ギャングスタラップの創始者である「N.W.A」というラッパーたちの青春群像劇。 もうアメリカ人が大好きそうなエピソードなので、大ヒットしたのは言うまでもない。 しかも実話。 アメリカンドリーム的ピカレスクロマン 悪ガキ達→事業に成…

後味最悪映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」をついに見たので感想をば。

後味最悪映画として名を馳せる「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 僕は最近話題の「他者の恥ずかしい現象に共感してしまう奇病」=共感性羞恥に侵されているため、こういう後味悪い家族ものというのは「見てみたいけど嫌だなあ映画」なのである。 でもAmazonプ…